1番人気キモンルビーが3馬身差の逃げ切りで重賞4勝目を挙げ、ラストランを圧勝で飾った。勝ちタイムは58秒9。このレースは御神本訓史騎手(42)が6勝目、川島正一調教師(54)も5勝目となった。

超短距離の女王は最後も貫禄の速さを見せつけた。抜群のスタートを決めると後続を寄せ付けなかった。鞍上は「ラストランに恥じないようなレースをしっかりしてくれた。彼女には次の仕事が残っている。いい子を出してくれると思っています」と送り出した。

川島正師は「理想の形。今日の競馬は集大成だね。無事に帰ってきてくれて本当に良かった」と笑顔。小林祥晃オーナーは「去年の習志野きらっとスプリントを勝てなかったので引退を延ばして1年余計に走らせてしまった。最初はコパノリッキーを付けようと思っています」。今後は生まれ故郷の西村和夫牧場で繁殖入りする。【牛山基康】

◆キモンルビー ▽父 コパノリチャード▽母 キモンレッド(サウスヴィグラス)▽牝6▽馬主 小林祥晃▽調教師 川島正一(船橋)▽生産者 西村和夫(北海道新ひだか町)▽戦績 40戦19勝(うち中央10戦0勝)▽総収得賞金 1億2497万8000円(うち中央77万円)▽主な勝ち鞍 22年船橋記念(S3)、23年川崎スパーキングスプリント(S3)、習志野きらっとスプリント(S1)▽馬名の由来 冠名+ルビー(宝石)