9日の中京11R中日新聞杯で11着だったユニコーンライオン(牡7、矢作)が現役を引退することがわかった。今後は種牡馬になる予定。レース後に管理する矢作師が明かした。

師は「状態は良くなっていたし、4コーナーも抵抗していた。それだけに(本来の逃げる形ではなかったことが)悔しい。本当はもう1戦走らせたいけど、それを言っていたらきりがないからね。(父)ノーネイネヴァーの血は貴重だし、次の仕事で頑張ってほしい。良血馬でこの馬もいい馬なので、子どもが楽しみです」と話した。

同馬は19年1月に京都で新馬戦を勝利。同年の菊花賞(15着)にも駒を進めた。21年鳴尾記念を逃げ切って重賞初制覇。続く宝塚記念では7番人気ながらクロノジェネシスの2着に逃げ粘り、力を示した。その後は蟻洞(ぎどう)のため長期の戦線離脱を余儀なくされたが、復帰4戦目の22年福島記念で復活V。パンサラッサと同様に、矢作厩舎の個性あふれる逃げ馬として、多くのファンに愛された。

通算成績は32戦6勝。重賞は21年鳴尾記念、22年福島記念の2勝。

付加賞を含む総収得賞金は2億3287万4000円。