香港マイル(G1、芝1600メートル、10日=シャティン)で2年ぶり3度目の勝利を狙う王者ゴールデンシックスティ(セン8、K・ルイ)は今シーズン限りでの引退が発表された。香港ジョッキークラブの公式ニュースが伝えている。

オーナーのスタンレー・チャン氏は「彼はここ数年、香港の重要なレースをすべて優勝してきました。私が彼に何を期待できるでしょうか。願うのは彼が健康を維持することです。3つのレースが終わった後は彼を日本へ送るつもりです」とコメント。香港マイルの後は来年1月21日に行われるスチュワーズC(G1、芝1600メートル、シャティン)を走り、ラストランは4月28日のチャンピオンズマイル(同)。その後は日本で余生を送ることになる。

今年の香港マイルはチャンピオンズMからの直行で、自身最長のレース間隔となる224日ぶり。さらに、大外枠という厳しい条件になったが、G1・9勝を含む25勝を挙げ、3シーズン連続で香港の年度代表馬に輝いたゴールデンシックスティ。数々の偉業を達成し、記録を塗り替えてきた“香港の誇り”が地元の後輩、日本馬を含めた海外からの挑戦者の前に立ちはだかる。