あれ? 今年の“JRA開幕戦”は京都?

開催初日の予想をしていて、気になったことがあった。6日の京都1Rの発走時刻は午前9時50分。中山1Rは同10時5分。京都の方が早い…。

いつもなら、中山=東日本の方が先だった。JRA-VANのデータで調べてみると、西日本で“JRA開幕戦”が行われるのは94年以来30年ぶり。94年の西日本は阪神で開幕したが、中山1Rも、阪神1Rも同じ10時に発走していた。

なぜ、こうなったのか? JRA広報に聞いてみると、意外な理由が判明した。

それは、中山競馬場の照明設備だった。

冬季になると日没時刻が早まる。そして、東日本の方が西日本より日没が早い。暗すぎるとレースの開催に危険が生じるため、中山の発走時刻を繰り下げるには限界があった。

昨年から中山の照明設備が増設されたことが、発走時刻の繰り下げを可能にした。実際に有馬記念とホープフルSは、前年の午後3時25分から同3時40分へ変更された。

今年の中山金杯も前年から10分繰り下げられて同3時45分にスタートした。京都金杯は10分繰り上げの同3時35分発走。これにより「東西逆転」となったわけだ。

大阪本紙予想を担当する僕としては、栄えある「24年開幕戦」の本紙見解を書くことになった。だが、本命馬は5着で大ハズレ。出ばなをくじかれてしまった。

とはいえ、1年は始まったばかりだ。まだまだ巻き返せる。とりあえず、暗いムードを振り払うためにも、部屋の照明を明るくしてみようか…。【太田尚樹】