2番人気のギガース(牡、佐藤裕)が2番手追走から抜け出し、重賞初挑戦にして初制覇を飾った。勝ち時計は1分37秒3(良)。ニューイヤーCは森泰斗騎手(43)が4勝目、佐藤裕太調教師(48)は初制覇となった。

道中は先手を取ったクルマトラサンを見る形。粘り込みを図ったライバルを直線半ばで捉え、最後は半馬身差でゴールした。デビューから4戦、すべて手綱を取ってきた森騎手は「他の馬のことが大好きな馬で、離れたがらない。馬の性質であまり着差がつかないですが、力は示していると思います」とたたえた。この日は1鞍入魂だった鞍上。11日に43歳の誕生日を控え、会心の勝利を手にした。佐藤裕師は「やんちゃな面はありますが、いざ本番になると、そのやんちゃさを走る方に集中できますね。1500メートルもいい経験になりました」。距離延長、初遠征を克服して連勝を飾り4戦3勝。視界は大きく広がった。【渡辺嘉朗】

 

◆ギガース ▽父 マジェスティックウォリアー▽母 アルマーズビコー(ジャングルポケット)▽牡3▽馬主 (株)マフィン▽調教師 佐藤裕太(船橋)▽生産者 鎌田正嗣(北海道浦河町)▽戦績 4戦3勝▽総獲得賞金 2034万円▽馬名の由来 ギリシャ神話の巨人。

 

<クルマトラサン=2着>張田騎手 あまり行きたくなかったけど、(勝ち馬に)思ったより前に行かれて切り替えて行った分、ハミを取ってしまった。それでもいい感じに折り合えてたけど、3、4コーナーで遊ばれた。びっちり併せ馬になっていれば、もっと際どかったと思う。

<ライゾマティクス=3着>桑村騎手 リズムは悪くなかったと思いますが、58キロもあってか動き出しが思いのほかもっさりしていた。枠ももう少し内の方が良かったかもしれない。

<アムクラージュ=4着>御神本騎手 速くなるかと思って下げた。一線級とやってこのぐらいなら、もうちょっと成長してくれればやれそうな気がする。現状の走りはできている。

<フロインフォッサル=5着>落合騎手 もう少し前につけられるかと思ったけど、まだこのペースでは前半しんどそう。コーナーで若干遅れてしまうところがあるので、広いコースの方が走りやすそうです。