今朝の美浦トレセン、馬場開場前の南スタンドの気温表示はマイナス5度でした。ものすごい寒気が日本にやってきているとのこと。先週も「この冬一番の寒さだったかもしれません」と書いたばかりですが、「この冷たい空気をどうにか保存して、暑い夏に使えないだろうか」。そんなことを思ってしまいます。ひ弱な自分とは違い、トレセンにいる馬たちはほとんどが北海道生まれ。雪の中を元気に駆け回って育ったはずで、みな、たくましいです。

今週末は重賞が2つ。日曜には中山でAJCC、京都で東海Sが行われます。3歳戦は1勝クラスの若竹賞、リステッドの若駒Sがクラシックにつながってくるレースです。若竹賞を勝った馬は過去に04年ダンスインザムード、10年サンテミリオンの牝馬2頭がクラシックを制覇。他にも07年ショウワモダンや17年ウインブライトという、のちのG1馬が勝っています。若駒Sは90年ハクタイセイ、91年トウカイテイオー、それから05年ディープインパクト、09年アンライバルド、16年マカヒキなど、クラシックホースが制している出世レース。どちらも見逃せません。

午前の取材の最後は、個人的に今年のクラシックで楽しみにしている馬(次走は東京開催の予定)の様子を見に某厩舎へ。担当助手さんと話しながら、自分の中の期待をふくらませてきました。フェアリーS、シンザン記念、京成杯が終わって、クラシック候補はこれからまだまだ続々と出てきます。この世代を制する馬は2歳チャンピオンなのか、敗れた馬たちやキャリアの少ない馬たちの逆転があるのか、それとも、これからデビューする馬たちの中に潜んでいるのか…。寒いけど、ワクワクする熱い季節です。

明日は週末の競馬に向けた追い切りが多く行われる水曜日。夜には船橋でダートグレード競走(Jpn3)になったブルーバードカップ(船橋)が行われます。

JRAからはアンモシエラ、バロンドール、エコロガイアの3頭が出走。道営からはJBC2歳優駿3着のブラックバトラーが参戦します。“1着の地方馬”には今年から始まる「ダートクラシック(3冠)」の1冠目、羽田杯の優先出走権が与えられます。こちらも見逃せません。

※ダートクラシック初年度を迎えるにあたり、日刊スポーツ新聞社の「ニッカンコム」ではどこよりも早く、先週、極ウマ制定「ダートクラシック番付」を掲載しています(【新企画】ダートクラシック番付 今年初戦サウジで動向注目も横綱は文句なしフォーエバーヤング)。ぜひ、ご覧ください。

【木南友輔】