今夜、26日のメイダン競馬場は今年から新たに始まる「ファッションフライデー」開催です。ドバイの開催は3月末のドバイワールドカップデーへ向けて、さまざまな前哨戦が行われていきます。その代表的な前哨戦デーが3月上旬にメイダン競馬場で行われる「スーパーサタデー」でしたが、今年から番組が少し変わりました。2月中旬に行われるカタールの国際競走、そして、2月下旬のサウジカップデーが大きな存在となってきていることもあるのでしょう。

1月下旬に新たにできた「ファッションフライデー」は9つのレースで、G1が2つ、G2が2つ、G3が3つ、リステッドが1つ、純血アラブのG1が1つという構成。ドバイターフの前哨戦としてスーパーサタデーに行われていたジェベルハッタ(G1、芝1800メートル)、ドバイワールドカップの前哨戦として同じくスーパーサタデーに行われていたアル・マクトゥーム・チャレンジ(G1、ダート1900メートル、アル・マクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3から改称)がこの時期に行われます。

ジェベルハッタは9頭が出走予定。主役候補はゴドルフィンの2頭です。

昨秋のBCマイルでマスターオブザシーズとゴドルフィンワンツーを決めたモージ(牝4、S・ビンスルール)はオイシン・マーフィー騎手とのコンビ。ドバイレーシングクラブの公式ニュースで、ビンスルール師は「このレースのあとはドバイターフに向かうプラン」と明言しています。ここでG1・3勝目を挙げ、ドバイターフで日本馬を待ち受けることになるのか。

もう1頭はメージャードタイム(牡4、C・アップルビー)。12月のG2アルラシディヤを快勝し、ここまで5戦4勝2着1回の戦績。半兄が一昨年のBCターフ覇者レベルスロマンスという血統で、こちらの鞍上はウィリアム・ビュイックです。未知の魅力にあふれたフランケル産駒です。

他には11月のG2バーレーンインターナショナルトロフィーを勝った英国調教馬スピリットダンサー(セン7、R・フェイヒー)も参戦。マンチェスターユナイテッドの元監督、サー・アレックス・ファーガソン氏が生産し、所有しています。

アル・マクトゥーム・チャレンジは12頭が出走予定。米国生まれのカリフォルニアクローム産駒で、ロシアからの移籍初戦だったハンデキャップ戦(12日)を快勝したカビルカン(牡4、D・ワトソン)に注目が集まっています。

ドバイレーシングクラブのホームページで「ファッションフライデー」のレーシングプログラムを見ると、ファッションは文字どおり「ファッション(服装)」の意味もあって、おしゃれコンテストもあるようです。プログラムをめくっていくと、3ページにあるレースカードの見方で例になっているのは、昨年のドバイワールドカップ覇者ウシュバテソーロ。本番はまだ2カ月ちょっと先ですけど…、大事な金曜日になりそうです。

明日の中央競馬は3場開催。今年最初の東京開催が始まります。熱戦を期待しましょう。【木南友輔】