2023年度のJRA賞授賞式が29日、都内ホテルで行われた。

最優秀2歳牝馬には3戦無敗で阪神JFを制したアスコリピチェーノ(牝3、黒岩)が輝いた。同馬を所有する(有)サンデーレーシングの吉田俊介代表は「6月のデビュー戦から本当に強い競馬をしてくれました。夏は牡馬に混ざって重賞挑戦もうまくこなしてくれましたし、夏の競馬だったので少し疲れを取るのに時間がかかって直行となりましたけど、厩舎と北村ジョッキー、ノーザンファーム天栄ともうまく調整ができまして阪神JFを勝つことができてよかったです」と振り返った。今後の予定は「次は桜花賞(G1、芝1600メートル、4月7日=阪神)に直行ということで、黒岩先生とも相談しながら帰厩の時期を定めていきます。北村(宏司)騎手もけがでリハビリ中ですが、桜花賞の前に競馬に復帰ということで一緒に頑張っていきたいと思います」と発表した。

同馬は昨年6月にルメール騎手を背に、東京芝1400メートルでデビュー。直線一気の末脚で快勝すると、続く新潟2歳Sでは北村宏騎手とのコンビで中団からの差し切り勝ち。重賞初制覇を決めた。単勝3番人気で挑んだ阪神JFでは中団から直線半ばで抜け出し、レースレコードを更新する1分32秒6でG1初制覇を果たした。