日曜東京メインではクラシックへの登竜門、共同通信杯(G3、芝1800メートル、11日)が行われる。

先週の東京新聞杯をサクラトゥジュールで制した英国出身のレイチェル・キング騎手(33)が、ディマイザキッド(牡3、清水英)との初コンビで2週連続重賞制覇を狙う。

7日の最終追い切りで初コンタクト。ゴール前で軽く仕掛ける程度でホワイトターフ(古馬1勝クラス)と併入し、息の合った走りで6ハロン82秒7-11秒7(馬なり)をマークした。「非常に乗りやすい馬ですね。折り合いもよくていい反応でした」と好感触を口にした。

昨夏の縁がつながった。昨年8月のワールドオールスタージョッキーズで初来日。第1戦で騎乗したドーバーホークで華麗な差し切り勝ちを決めた。半年後、当時と同馬主、厩舎のディマイザキッドの依頼を得た。清水英師は「やっぱりうまいよね。キャンターからコントロールが得意で、ちょっと怖い馬も普通に乗ってくれるから。俺の好きなタイプの騎手だね」と信頼を置く。

オーストラリアを拠点とする同騎手は年始から初めてJRAの短期免許を取得し、先週までに8勝。AJCCをチャックネイトで勝利し、短期免許で来日した女性騎手として史上初のJRA重賞勝利を成し遂げた。来週のG1フェブラリーSではアルファマムの依頼も受けている。「相手は強くなりますが、チャレンジを楽しみにしています」。勢いは侮れない。【桑原幹久】