大井・小林所属の5番人気ミチノアンジュ(福田)が逃げ切り、重賞初挑戦で初制覇を果たした。勝ちタイムは1分29秒2。このレースは本田正重騎手(35)が2勝目、福田真広調教師(41)は初制覇となった。

スタートを決め、すんなりハナに立ち、淡々とした逃げに持ち込んだ。「できれば行ってほしいという指示。ペースもゆっくり行けた。道中で楽できた分、最後も頑張ってくれた」と鞍上。2番手でマークしていたスティールマジックを直線で引き離した。「笹川君が大事に乗ってくれたおかげで、こうやっていい結果が出せてよかったです」。代打騎乗の名手は騎乗停止の主戦を気遣った。

福田師は「距離に不安がある馬だけど、よく持ちこたえてくれた。一戦ごとに落ち着いてきましたね」と称賛。次走は「桜花賞(S1、1500メートル、3月27日=浦和)に行ってみたいです」。権利を取った本番に向かう予定だ。【牛山基康】

 

◆ミチノアンジュ▽父 ドレフォン▽母 スマートレモラ(ゴールドアリュール)▽牝3▽馬主 鈴木道雄▽調教師 福田真広(小林)▽生産者 本間牧場(北海道日高町)▽戦績 7戦3勝▽総獲得賞金 2386万円▽馬名の由来 冠名+天使(フランス語)。

 

<スティールマジック=2着>張田騎手 コーナーが課題も悪くはない。距離もマイルあたりまでは持ちそうだけど、ワンターンの方が思い切り行けますね。

<モノノフブラック=3着>落合騎手 ブリンカーが効いた感じでコースも合う。ただペースが上がった時に置かれて、ついて行けないところがありました。

<プリンセスアリー=4着>岡部騎手 スピード負けしてる感じですね。ただ力はあるし、ペースに慣れてくれば。

<トレイルリッジ=5着>沢田騎手 内枠から出して行って勝ち馬の後ろ。緩さがあってコーナーで置かれたけど、ハミを掛けたら伸びてくれました。