米国のセニョールバスカドール(牡6、T・フィンチャー)が大金星を挙げた。昨秋のBCクラシックは7着、その後、シガーマイル2着、ペガサスワールドC2着からサウジCに挑み、1着賞金1000万ドルの大舞台でG1初制覇を果たした。

鮮やかな手綱さばきを見せたアルバラード騎手は「ここ2戦は不運な面がありました。とても速い馬がそろっていて、この馬の競馬のスタイルを変えたくはありませんでした。常に馬を信じていましたよ。今日は運がありました。馬場もフェアな馬場だったので、今日はやれると思っていました。とてもうれしいし、このチャンスに感謝しています」と喜びを語った。

管理するフィンチャー師は「泣きそうになりました。本当に素晴らしいことです。彼はこれまで自身に値する評価を得ることができなかったが、今日ようやくそれを示すことができましたね。彼にはいつも何かが起こるので、信じられなかったです。(追い込み馬なので)どのレースでも、彼は10頭か11頭の馬をさばいて抜け出す馬です。私たちは彼が良い走りをすると思っていたし、うまくいくことを願っていました。オーサムです」と興奮気味に話した。

今後については「計画はドバイ(ドバイワールドカップ)です。ただ、私たちは馬の状態を優先します。回復にはそれほど時間はかかりませんし、私たちは馬の健康状態が良好であることを確認するだけですね」とコメント。ふたたびドバイの地で、今度はアメリカの総大将として、日本馬の前に立ちはだかることになりそうだ。