この日を最後に定年引退する中野栄治調教師(70)が武豊騎手(54)とのタッグで勝利を挙げた。今年のJRA6勝目。

単勝1・8倍の1番人気に推されたイーサンハンター(牡)で2番手から抜け出し2着に4馬身差の快勝。ゴール後に左手でガッツポーズした鞍上は「調教師席に向かってやりました。プレッシャーはありましたが、ほっとしました。最後にいい馬に乗せてもらってよかったです」と喜んだ。

この日の中山では2人のタッグで6Rレディマキシマ、7Rマウンテンエースも控える。

鞍上は「もうひとついきたいですね。僕も“ユタカコール”をやってもらおうかな」と、90年ダービーをアイネスフウジンで制し、中野師が浴びた“ナカノコール”を引き合いに、白い歯をこぼした。