中山で10日、武士沢友治騎手(46=小手川)の引退セレモニーが行われた。

この日6鞍に騎乗。ラストライドの12Rはキーチズカンパニーで10着に終わって勝利を手にすることはできなかったがファンから歓声が沸き、拍手送られた。4月1日付でJRA競馬学校の教官として新たなスタートを切る。

セレモニーにはこの日中山で騎乗していた騎手仲間、調教師が集まった。日本騎手クラブ相談役の柴田善臣騎手、北村宏司騎手、競馬学校13期生で同期の勝浦正樹騎手、村田一誠調教師の4人から花束が贈られ、後半には一足早く競馬学校の教官服と帽子を身に着けるサプライズもあった。最後は胴上げで門出を祝った。

武士沢騎手は「中山でデビューして、中山で引退できるのは感慨深い。服は初めて着ましたよ。騎手をやめるけど、心が折れてとかではないからね。競馬に関わっていくことは変わりないです」と、ターフに別れを告げるともに、新天地を見据えた。

この日付で騎手免許が取り消しとなる。JRA通算1万1624戦340勝。同重賞5勝。