親子待望の初勝利だ。障害の石神深一騎手(41)の息子でルーキーの石神深道騎手(18)がザロック(牡、武井)に騎乗して1着でゴールテープを切った。

2日デビューからJRA通算21戦目。初勝利のプラカードを掲げた父・石神深騎手に見守られながら、石神道騎手は「3月中に初勝利を挙げられてほっとしています。ちょっと恥ずかしいです。道中の姿勢で、あぶみに入れられるようになりましたが、追うときの力強さが足りないので、もっともっと努力していきたいです」と祝福にこたえた。

石神深騎手は「自分が勝つ時よりもうれしい。普段は一緒にご飯を食べているときに僕に騎乗のことで叱られていて、昨日はふてくされていました(笑い)。でも同期が勝ったりして本人にもあせりがあったと思うし、良かったと思う。親としてほっとしています。若手でもG1や重賞にいっぱい乗っている騎手も多いので、平地でいっぱい勝って頑張ってほしい」と目を細めた。