ドバイワールドカップデーのG1アルクオーツスプリントを制した香港のカリフォルニアスパングル(セン6、A・クルーズ)に今秋のスプリンターズS(G1、芝1200メートル、9月29日=中山)参戦プランがあることがわかった。3月31日、香港の地元紙「サウスチャイナモーニングポスト」電子版が報じている。

カリフォルニアスパングルは22年の香港マイルでゴールデンシックスティを破ってG1初制覇。その後、低迷していたが、先月10日に行われたクイーンズシルバージュビリーCでG1・2勝目を挙げると、アルクオーツスプリントも制し、完全復活を果たした。レース後は6月のロイヤルアスコット開催(英国)へ遠征する可能性を報じられているが、アンソニー・クルーズ調教師は「(ロイヤルアスコットは)頭の中にあったが、正直に言うと、怪しいですね。オーナーたちと話してみますが、日本のスプリンターズSは本当に魅力的です。イギリスは賞金が高くないのに対し、日本はいい賞金がある。いいと思います」とコメント。スプリンターズS参戦に意欲を見せている。

先日行われた高松宮記念では6年ぶりに香港から参戦したビクターザウイナーが3着に好走し、「短距離王国」香港の刺客が実力を見せつけた。スプリンターズSは過去に外国馬が3勝。クルーズ師は05年にサイレントウィットネスでスプリンターズSを制した経験があり、参戦が実現すれば大きな話題となりそうだ。