桜花賞を制したステレンボッシュ(牝3、国枝)は7日午後8時ごろに栗東トレセンに帰厩した。

8日朝に取材に応じた田村助手は「競馬で頑張ったので、多少ソワソワしているところもあるけど、カイバも食べているし、脚元も大丈夫。ひとまず安心ですね」と馬の様子を伝える。9日の火曜に栗東トレセンから退厩する予定。

同助手はバスの中でレースを見守った。「アスコリピチェーノの内から前に出た時の脚色で勝っちゃうなという感触があった。天にも昇る気持ち。こんな日が来るんだって。バスの中で涙が止まらなくなりました」と当時の喜びを伝える。

今回は前走の阪神JFと同じ栗東滞在での調整。トラブルもなく順調に調教を積んできた。「こちらがこうしてほしい、こうなってほしいなというのに馬が応えてくれた。マイナス4キロで体が膨らまないのが思い通りにならなかったけど、馬が走る体になっていたのかな。いつも通りやれたのがよかった」と伝える。アパパネ、アーモンドアイと国枝厩舎が送り出した桜花賞馬は3冠馬に輝いた。夢がふくらむ1冠となった。