個性派で人気を集めたナイスネイチャの誕生日4月16日に合わせて、NPO法人「引退馬協会」が、引退馬への寄付を募るイベント「ナイスネイチャ メモリアルドネーション2024」をスタートさせた。

昨年は「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」として約2万人から7402万2066円の寄付が寄せられたが、同馬は5月30日に35歳で死亡。今年から「メモリアルドネーション」と名称を変更した。

16日の開始から、17日午後の時点ですでに3600万円を超える支援が集まっており、引退馬協会の代表理事・沼田恭子氏も驚く。

「私たちにとってナイスネイチャは引退馬のシンボルのようなもの。名前を残すことができればという思いで、今年もドネーションを募りました。ナイスネイチャは昨年5月に亡くなったので、皆さんに受け入れられるかどうか分からなかったのですが、たくさんの方に共感していただけてありがたいです。これまでのドネーションで大変多くの引退馬をセカンドキャリアにつなげることができました。これからも続けていきたいです」と多くの支援に感謝した。

昨年までのバースデードネーションによりセカンドキャリアをスタートさせた馬は計54頭。今年のドネーションのテーマは「引退繁殖馬支援」で、繁殖馬が1頭でも多く、おだやかに余生を送ることができるための支援となっている。目標額は5000万円で、5月15日まで寄付ができる。