フリージア賞2着アドマイヤベル(牝3、加藤征)は、離れて前を行く2頭を見ながら、馬なりで四肢を前に運んだ。ラスト11秒台前半が頻発したこの日のウッドで12秒6(5ハロンは69秒6)は全体でも下から数えた方が早い。だがこれでいい。加藤征師は「冷静で穏やかで、落ち着いて走れていた。今週の競馬を迎えるにあたっては良かったです」と満足感を漂わせた。

1週前にはウッドで5ハロン66秒2-11秒4の自己ベストをマーク。「先週はやったことないくらい負荷をかけた。体質が強くなってきた。筋肉の質が良くなって、張りも出て、強いトレーニングに耐えうる体になった」。当週を微調整だけにできたのも、順調だからこそ、だ。