日本馬はこの馬に勝てるのか-。チャンピオンズマイル(G1、芝1600メートル、28日=シャティン)へ向け、地元香港の王者ゴールデンシックスティ(セン8、K・ルイ)が16日、実質的な1週前追い切りとなるシャティン競馬場のバリアトライアル(実戦形式の調教)に臨み、絶好の動きを見せた。

ゴールデンシックスティはチェアマンズスプリントプライズ(G1、芝1200メートル、同)で本命視されるカリフォルニアスパングルと同じ、この日の1組目(オールウェザー1200メートル、出走7頭)に登場。後方待機から大外をまわって追い上げ、直線はヴィンセント・ホー騎手の合図に反応し、力強く伸びて1位入線を果たした(走破タイムは1分10秒31)。先行していたカリフォルニアスパングルもゴールデンシックスティにはかわされたものの、馬なりのまま2位入線している(走破タイムは1分10秒61)。

ゴールデンシックスティはこのチャンピオンズマイルがラストランの予定で、その後は日本で余生を過ごすことを昨年12月にオーナーが発表している。12月に行われる香港マイルでは過去4年連続で日本馬と対戦しているが、先着した日本馬はいない。今年は日本馬が16年モーリス(1着)以来8年ぶりにチャンピオンズマイルへ参戦。エルトンバローズ(牡4、杉山晴)、オオバンブルマイ(牡4、吉村)、シャンパンカラー(牡4、田中剛)の3頭が4連覇で有終の美を飾りたい「香港の誇り」ゴールデンシックスティに挑む。