24日に行われるダート3冠競走の1冠目、羽田盃(Jpn1、ダート1800メートル、大井)に出走する白毛馬アマンテビアンコ(牡3、宮田)が17日、美浦トレセンで追い切りを行った。

丸山騎手を背に3馬身先行するソレルビュレット(3歳1勝クラス)に併入。6ハロン85秒1-11秒8を計時した。宮田師は「今日は無理ない程度に。先週の水曜に丸山騎手に乗ってもらったときと比較しても動き、バランス、息づかいが良くなっています。この1週間で上がってきてくれたかなと思います」と手応えを深める。

前走雲取賞は発馬でのつまずきを挽回して、2着を確保。逃げて後続を突き放した勝ち馬に2馬身差まで迫り、地力の高さをアピールしていた。宮田師は「前走はスタートで落馬寸前になってしまいましたし、そこからよく人馬ともバランスを取り戻してくれました。3角でペースが上がったときに置かれてしまうことが課題として残ってしまいましたが、最後また詰めてきたのは馬の精神力の強さだったり、スタミナは示せたと思います。本番につながる内容でした。時計が速くない状況だったり、タフな馬場でも走れる。距離が延びてなおいいかな、と思います」と見通しを語った。

大注目のダート3冠競走初戦。母ユキチャンは交流重賞を2勝しており、その血を引く純白のイケメンホース参戦は盛り上がりにも一役を買うはずだ。宮田師は「なんとか上位に、そして次に向けても権利も取りたいと思います。東京ダービーがより楽しみになるように注目していただいて、ファンの期待に応えて次につなげていけるように結果を出せたら」と意気込んだ。5着以内かつ、JRA所属馬で上位3頭以内に入れば東京ダービー(Jpn1、ダート2000メートル、6月5日=大井)の権利も手に入る。若き砂王を争う戦いが熱を帯びてきた。【松田直樹】