日本馬悲願のケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、5月4日=チャーチルダウンズ)制覇に向け、現地で調整を続けるフォーエバーヤング(牡3、矢作)に頼もしい存在がやってきた。

主戦を務める坂井瑠星騎手(26)が現地入りし、23日朝の調教にまたがった。ケンタッキーダービーの公式X(旧ツイッター)アカウントは調教を生中継。鞍上の坂井騎手は藤田晋オーナーの勝負服を思わせるえんじ色で肩に日の丸が入ったジャケットを身にまとい、フォーエバーヤングは芦毛のリードホースを前に置きながら、軽快なキャンターでダートコースを1周、駆け抜けている。

生中継放送の男女の司会者は前日の22日にケンタッキーに到着した坂井騎手が23、24日と2日間、調教にまたがることを紹介し、昨年のデルマソトガケの好走やフォーエバーヤングのここまでの戦績の紹介、ダートのキックバックにどう対応するのか、UAEダービーの振り返りなどを興奮気味に話し合った。約30分の中継の締めくくりには女性司会者が「また明日ここで会いましょう。フォーエバーヤング」と声をはずませた。

坂井騎手の今週末は土曜に京都でユニコーンS、日曜に香港でチェアマンズスプリントプライズに騎乗予定となっている。フォーエバーヤングとともに鞍上自身も初めてのケンタッキーダービー騎乗へ向け、世界のトップジョッキーへ向け、突き進んでいる。