“東上最終便”といわれる京都新聞杯(G2、芝2200メートル、4日)で、「大物」と噂されるウエストナウ(牡、佐々木)がデビュー2戦目を迎える。

桜花賞が行われた4月7日の阪神でデビューしたばかり。既走馬が相手の未勝利戦(芝1800メートル)を快勝した。勝ち時計の1分45秒4は、古馬を含めた1、2回阪神開催の最速タイで、大阪城S(L)を勝ったステラヴェローチェと同じだった。そのタイムだけでなく、佐々木師は「内でもまれたり、速い流れを経験したり、直線で他の馬をさばいたり、競馬を4戦したぐらいの経験ができた」と内容も高く評価する。

佐々木厩舎の京都新聞杯で思い浮かぶのは同馬の父キズナだ。13年に京都新聞杯を勝利し、続くダービーで世代の頂点に立った。師は「うちはインティライミでも京都新聞杯(05年)を勝ち、ダービー2着だった」と厩舎の相性は抜群。前走後の動きも抜群で「状態は全然違う」と上向いている。ダービー戦線に新星が滑り込むか。【岡本光男】