日本でも馬券発売される4日(日本時間5日午前7時57分発走予定)のG1ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ、ダート2000メートル)に出走する20頭の枠順と補欠2頭が、本番1週前の4月27日に発表されました。

日本馬はカナダを拠点に騎乗する木村和士騎手が手綱をとるテーオーパスワード(牡、高柳大、父コパノリッキー)が10番枠、坂井瑠星騎手のフォーエバーヤング(牡、矢作、父リアルスティール)はその隣の11番枠と、ちょうど真ん中に並びました。

人気を集めている2頭は明暗を分けて、地元の前哨戦となったG1ブルーグラスSを制して向かうシエラレオーネ(牡、父ガンランナー)は過去に3冠馬アファームドなど7頭が勝ち馬となった内の2番枠を引き当てたのに対して、前年の2歳王者でG1フロリダダービーを13馬身半差で圧勝したフィアースネス(牡、父シティオブライト)はスターティングゲートが使用された1930年以降で44頭が発走して、まだ勝ち馬が現れていない外の17番枠を引き当ててしまいました。

デビューから5連勝中のフォーエバーヤングは、G2ルイジアナダービーなど5戦3勝のキャッチングフリーダム(牡、父コンスティチューション、4番枠から発走)や、ブルーグラスSでシエラレオーネの2着したジャストアタッチ(牡、父ジャスティファイ、8番枠)とともに当日の3番人気を争うことになりそうです。

日本馬はマスターフェンサー(19年)とデルマソトガケ(23年)の6着がこれまで最良の成績。フォーエバーヤングと、こちらもまだ負けていないテーオーパスワードのどちらかが勝てば日本馬初の快挙となります。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)