東京4Rでシンバーシアに騎乗したルメール騎手は、ドバイでの落馬負傷から約1カ月ぶりの戦線復帰を果たした。スタートを決め好位2番手を追走すると、直線いったん先頭に立ち、2着に好走した。

久々の実戦を終え、すがすがしい表情を浮かべていたルメールは「自転車と一緒で馬に乗ることは忘れないです。体の調子はまだ良くなりそう。調教と違ってレースではアドレナリンが違いますから、ちょっと呼吸が荒くなりましたね。復帰できて、いいレースができて良かったです」と喜んだ。

早期復帰を目指して懸命にリハビリに励み、春のG1シーズンに間に合わせた。「リハビリにも集中して、いい感じで早めに戻ってこられた。1カ月間、痛み以外にも桜花賞、皐月賞とクラシックシーズンに乗れずフラストレーションがたまっていました。手術してくれた先生や、セラピストの方々のおかげです」と感謝の思いを口にした。

メインのG1、NHKマイルCでは現在単勝1番人気のアスコリピチェーノとコンビを組む。復帰日からいきなりG1Vとなるか、ルメール騎手の手綱さばきに注目だ。