<ダービー>◇26日=東京◇G1◇芝2400メートル◇3歳牡牝◇出走17頭◇1着賞金3億円

ダノンデサイル(牡、安田翔)が世代の頂点に立った。

横山典弘騎手(56)は09年ロジユニヴァース、14年ワンアンドオンリーに続く3度目のダービー制覇、安田翔伍調教師(41)はダービー初制覇となる。ダノックスの野田順弘オーナーも初制覇となった。

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ダノンデサイルを手がける原口政也厩務員は、あの名馬テイエムオペラオーの担当でもあった。記者はテイエムオペラオーの現役時代だけではなく、引退後も“昔話”をよく聞かせてもらっている。

記者が通っている敏腕の整骨院がある。そこで世間話をしている時、院長が「僕の、高校時代の野球部のチームメートが厩務員をしているんですよ。テイエムオペラオーという馬を担当していたんです」と話し出した。「えっ、原口さんですか?」と聞き返すと、「ご存じですか。いいやつなんですよ。人間として、とても頼りになります」と人柄をほめていた。

この話を安田翔師にした時、「そうです。すごく頼りになる人です」という答えが返ってきた。だからこそ、期待馬だったダノンデサイルを原口厩務員に託したのだろう。

テイエムオペラオーは、アドマイヤベガ、ナリタトップロードとの「3強対決」と言われた99年のダービーで3着に敗れた。原口さんは取れなかった1つのピースを、あれから四半世紀がたった今回獲得した。【中央競馬担当・岡本光男】