見たか日本! 香港最強馬ロマンチックウォリアー(せん6、C・シャム)が初来日でJRA・G1初制覇を果たし、日本マイル界を制圧した。自身G1・5連勝で、同通算8勝目。外国馬による安田記念制覇は、06年ブリッシュラック以来18年ぶり4頭目。好位から早め先頭で押し切り、1番人気に応えた。勝ち時計は1分32秒3。今後は予備登録のある宝塚記念(G1、芝2200メートル、23日=京都)には向かわない予定で、香港C(G1、芝2000メートル、シャティン=12月8日)を大目標とする。
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誰もロマンチックを止められなかった。香港馬ロマンチックウォリアーが17頭を従え、東京競馬場のゴール板を先頭で駆け抜けた。日本初勝利をビッグレースで成し遂げたJ・マクドナルド騎手は、右手で胸をたたき、高く突き上げた。「まさにチャンピオンホース。この馬の強さを皆さんにお見せできたことを誇りに思うよ」。ウイニングランでもガッツポーズを連発。22年世界ランク1位の名手が感情を爆発させ、日本の競馬ファンに強さを誇った。
包囲網をかいくぐった。好発から好位を確保も、左右から圧を受けた。直線も外からふたをされ、追い出しを4、5完歩待たされた。それでも残り400メートル、進路が開いた。残り200メートルで先頭へ。「圧は感じたね。直線で坂を上ってからも長かったね(苦笑い)」。鞍上の風車ムチに応え、外から迫るナミュールを粘り腰で半馬身差退けた。
物語がつながった。C・シャム師は39歳だった00年、アイヴァン・アラン厩舎の調教助手として、フェアリーキングプローンとともに安田記念を制した。「当時はかなり若くて、毎朝馬に乗っていましたね」。今年の高松宮記念にはビクターザウィナーを遠征させ3着と健闘。今回も「シャティンより直線が長いし、坂を上ってから250メートルほど平たんになる」と入念に下調べを重ねた。「競馬場内に国際厩舎ができたことも大きい。この競馬場ならマイルでも大丈夫だと思ったし、自信があった」と勝算を持って海を渡らせた。
招待ではなく、自費遠征で1着賞金1億8000万円を獲得。通算獲得賞金は約27億円を超えた。今後は日本で連戦はせず、休養を挟んで再び地元で雄姿を披露する予定だ。レース後の会見で「また来年日本でお待ちしています」と投げかけられると、師は「センキュー」と満面の笑み。まだまだロマンチックが止まらない。【桑原幹久】
◆ロマンチックウォリアー▽父 アクラメーション▽母 フォークメロディ(ストリートクライ)▽せん6▽馬主 P・ラウ▽調教師 C・シャム▽生産国 アイルランド▽戦績 20戦15勝(うちJRA1戦1勝、海外19戦14勝)▽総獲得賞金 約27億6808万円(うちJRA1億8378万円、海外約25億8430万円)▽主な勝ち鞍 22~24年クイーンエリザベス2世C(G1)、22年ジョッキークラブC(G2)、22・23年香港C(G1)、23年コックスプレート(G1)、24年香港ゴールドC(G1)

