ど根性で差し返した。バゴ産駒の6番人気トータルクラリティ(牡、池添)が無傷の2連勝で重賞初制覇を決めた。勝ち時計は1分34秒2。鞍上の北村友一騎手(37)は新潟で重賞初勝利。JRA全10場重賞制覇まで札幌を残すのみとした。

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しぶとかった。好発を決めて、3、4番手の外に収まると、残り400メートルで馬なりのまま先頭へ。外から伸びるコートアリシアンに1度は前に出られたが、馬体を寄せるともうひと伸び。最後は、半馬身差をつけ押し切った。北村友騎手は「一番いい位置で折り合えた。よーいドンの瞬発力勝負より、しぶとさを生かしたかった。アクションに応えてくれて、最後までしぶとかった」と粘りをたたえた。

課題も見えた。レースではきっちり折り合えたが、返し馬ではちゃかつくシーンが見られた。鞍上は「少しテンションの高いところが気がかり。フットワークや背中がすごくいい馬なので、もう少し大人になれればもっと活躍できると馬だと思います」と精神面の成長に期待を込めた。昨年の覇者アスコリピチェーノはのちに2歳女王に。トータルクラリティも出世街道に乗る。【桑原幹久】

◆トータルクラリティ ▽父 バゴ▽母 ビットレート(スペシャルウィーク)▽牡2▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 池添学(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 2戦2勝▽総獲得賞金 3858万5000円▽馬名の由来 完全な鮮明さ。ビットレートを上げて得られる高画質。母名より連想

◆北村友騎手の新潟重賞 17回目の騎乗で初勝利となった。これまでの最高着順は16年アイビスSDの3着(プリンセスムーン)。