桜の主役へ! 桜花賞トライアル・チューリップ賞(G2、芝1600メートル、3月2日=阪神、1~3着馬に優先出走権)で、阪神JF2着馬ビップデイジー(松下)が今年の始動戦を迎える。3歳牝馬とは思えない、どっしりとした精神力を持つ優等生。調教の動きも良化し、桜本番と同じ舞台で前走以上のパフォーマンスが期待できそうだ。
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昨年暮れの悔しさを晴らすため-。阪神JF2着馬ビップデイジーは追い切り前日の25日、坂路をゆったりと駆け上がった。松下師は「順調ですよ。体は大きく変わっていないけど、この馬なりに動けるようになってきています」と、うなずく。19日の1週前追い切りでは、ハロー前の馬場の悪い時間帯に坂路4ハロン53秒1-12秒2の好時計をマークした。3カ月ぶりの実戦となるが、きっちりと仕上がっている。
無傷2連勝で迎えた前走・阪神JFは堂々とした走りだった。最内枠で道中は馬場の悪い内側を走らされたが、直線でサッと外に出すと馬場の真ん中を鋭く伸びた。「ジョッキー(幸騎手)がうまく乗ってくれました。実戦の方がいいタイプ。普段はおとなしくて全く手がかからないけど、レースでは頑張ってくれる。優等生です」と松下師。優秀な気性面がこの馬の武器のひとつだ。
デビュー前から陣営の期待は大きかった。23年セレクトセール1歳部門において5200万円(税抜き)で落札された。「初めて見た時からいい馬だなと思っていました。いい体をしていましたよ」と師。新馬戦は5番人気と伏兵評価だったが「不安なところがないし、初戦からやれますね」と自信を持っていた。
牝馬クラシック取りに向け、ここまで青写真通りの実績を積み重ねてきた。「いい競馬をして、次につなげたいです」。桜本番を見据え、ボルテージは高まるばかりだ。【藤本真育】
◆直行がトレンドも 直近4年の阪神JF2着馬は年明け初戦(21~24年)に桜花賞を選択しており、昨年はステレンボッシュが勝利。21年にはサトノレイナスがソダシの2着に入った。最近で年明け初戦にチューリップ賞を選んだ阪神JF2着馬はマルターズディオサで、20年に勝利(続く桜花賞は8着)。18年リリーノーブル、17年リスグラシュー、15年レッツゴードンキはいずれもチューリップ賞3着。

