絶好調の杉山晴厩舎からホープフルS2着のジョバンニが始動する。22日阪神の皐月賞トライアル、若葉S(L、芝2000メートル、2着まで優先出走権)で今年初戦を迎える。厩舎は今年14勝でリーディング首位に立ち、クラシック候補も続々と登場。勢いに乗って本番へ弾みをつけたい。

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若葉を思わせるイメージカラーの緑を身にまとった一団が、縦1列でトレセンを闊歩(かっぽ)する。リーディング首位を突き進む杉山晴厩舎だ。その隊列をのびやかに歩くジョバンニが今年初戦を迎える。先週12日にはCウッド6ハロン79秒8-11秒2の好時計で3頭併せの最先着。杉山晴師は「順調。気になるところは何もない。2歳の時から完成度が高かった。いい意味で変わりない」と満足を口にする。

クラシック候補が続々と現れる絶好調の軍団において、光るのがレース選択の采配だ。2度の重賞2着で賞金を加算しており春2冠の出走権は揺るぎないが、あえて若葉Sを始動戦に選んだ理由について指揮官は「去年の京都2歳S(2着)から在厩でホープフルSへ行って、雰囲気が良かった。そのイメージで」と説明した。同様に関西圏の前哨戦をたたいて東上へ。もちろん、目指すのは昨冬より上の着順だ。

本番と似た内回り2000メートルは、自身の持ち味を発揮するに申し分ない。トレーナーは「あまり欠点がない。乗りやすくて、どんな展開でも力を出せる。いろんなコースも走っている」と高い総合力を評価する。1勝馬とはいえ4戦4連対。強敵ばかりを相手に戦ってきた経験値もアドバンテージになる。王者クロワデュノールへの雪辱を果たすためには、新馬戦以来の勝利で弾みをつけたい。厩舎の勢いを背に、桜のつぼみが膨らむ仁川で素質の開花を宣言する。【太田尚樹】

◆杉山晴厩舎の3歳勢 オープン馬は7頭。昨年の2歳戦ではトップの斉藤崇厩舎(14勝)に次ぐ13勝を挙げ、勝率25%、連対率44.2%の好成績を残した。今年1月にはエリカエクスプレス(牝)がフェアリーSを制し、2月にはサトノシャイニング(牡)がきさらぎ賞を勝利。先週もトワイライトシティ(牝)がアネモネSを勝ってクラシックへ駒を進めた。古馬戦線でも来週の高松宮記念にルガル(牡5)、再来週の大阪杯にジャスティンパレス(牡6)がスタンバイしている。