3歳世代の頂点が決まるダービー(G1、芝2400メートル、6月1日=東京)まで、あと2日に迫った。栄誉ある18頭に選ばれた馬の生産者が、愛馬への思いを語る「故郷からエール」。サトノシャイニング(牡、杉山晴)の下河辺牧場から応援の声が届いた。
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北海道日高の名門、下河辺牧場は、皐月賞5着の生産馬サトノシャイニングで悲願の日本ダービー制覇を目指す。昨年は生産馬のエコロヴァルツが出走し、くしくも今回と同じ8枠18番(1頭取り消し17頭立て)から逃げて見せ場をつくり、8着だった。
下河辺隆行さんは「また大外枠ですか…。でも昨年のエコロは頑張っていましたからね。今回は何と言ってもダービーを知り尽くしている、持っている人、武豊さんですから。さまざまなジンクスを覆してほしいですね」と、ダービー最多勝ジョッキーとの頼もしい生産馬の初タッグに期待を寄せる。
武豊騎手は同牧場生産馬に数多く騎乗しており、22年にはノットゥルノで“砂のダービー”ジャパンダートダービーを優勝しており、今度はターフのダービー制覇が懸かる。同騎手と同じ3月15日が誕生日という行雄代表は「うちの馬では史上最速、最年少でJRA500勝(91年ロイヤルタイム)のメモリアル勝利を挙げてくれたこともあるんです」と意味ありげに含み笑いを浮かべた。
昨年のブリーダーズランキング3位に躍進した1933年創業の老舗。これまで牝馬3冠馬スティルインラブや菊花賞馬キセキ、4月にはソウルラッシュがドバイターフを優勝するなど、枚挙にいとまがないが、ダービーは67年ヤマニンカップ2着、86年ラグビーボール4着と善戦の域を出ていない。「皐月賞は不利も重なりながら、クロワデュノール(2着)とは0秒1差5着でしたから、かみ合わせひとつだと思いたいですね」と声をそろえた。【奥村晶治】

