3歳世代の頂点が決まるダービー(G1、芝2400メートル、6月1日=東京)まで、あと2日に迫った。栄誉ある18頭に選ばれた馬の生産者が、愛馬への思いを語る「故郷からエール」。ドラゴンブースト(牡、藤野)のゼットステーブルから応援の声が届いた。

    ◇    ◇    ◇  

昨年デイリー杯2歳Sと今年の京成杯で2着に好走したドラゴンブーストを生産したゼットステーブル(北海道安平町)からエールが届いた。

橋本善太代表は、「スーパーカー」マルゼンスキーの生産者・橋本善吉氏の孫にあたる。幼少期からサラブレッドが身近な存在で、8戦8勝の名馬マルゼンスキーの種付けも見ていたという。

「今になってもあのくらいの馬は見たことがないですね。首から背中、お尻にかけてのトップラインがきれいな馬でした。胴もまとまっていて、どこをとっても悪いところがありませんでした」

マルゼンスキーは、英国クラシック3冠馬のニジンスキーを父に持つ米国からの持ち込み馬。1977年当時は内国産馬発展のためにも、外国からの持ち込み馬はクラシックレースに参戦することができなかった。「クラシックに出られなかったことは、祖父からしょっちゅう聞かされていましたよ(笑い)」。時を経て令和の時代に、孫の善太氏がドラゴンブーストを送り込む。

ドラゴンブーストは22年の3月17日に誕生。幼少期から大きなトラブルなく育った。「手がかかるような子ではなかったです。病気もせずにちゃんと育ってくれました。デビューして、調教で動く馬だと聞いていました。ここまで頑張ってくれるとは、あまり考えていなかったですね」と愛馬の活躍に舌を巻く。今回の大舞台でも、周囲をアッと驚かす逆転劇に期待したい。【下村琴葉】