もう誰にも止められない-。3歳ダート王を決める戦いはナチュラルライズ(牡、伊藤圭)が勝利し、前走の羽田盃に続き、3歳ダートクラシックで2冠を達成した。勝ち時計は2分3秒8。今後は夏休みを挟み、3冠目のジャパンダートクラシック(Jpn1、ダート2000メートル、10月8日=大井)へ直行。クラシック創設2年目で、初の3冠馬が誕生するか、早くも注目が集まる。
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まさに“超気持ちいい”強すぎる勝ち方だった。無難に発馬を決めたナチュラルライズは、横山武史騎手が抑えるのに苦労しながら、1角手前でハナへ。やや暴走気味に後続を離した逃げに場内がどよめいたが、3角手前では後ろを引きつけると、直線では突き放した。プレゼンターとして来場していた五輪2大会連続金メダリスト・北島康介さん(42)をはじめ、夜の大井に駆けつけたファンを魅了する逃走劇だった。
レース後鞍上は「あくまで馬のリズムを崩さないように、それならハナに立つ形になってもいいという話を先生としていた。作戦の範囲内でした」とハナへ立った経緯を説明。断然の人気でプレッシャーもある中での勝利に、喜びもひとしお。「馬が強いの一言。初めて調教に乗せてもらったときから重賞は間違いなく勝てると思っていたので、想像通りに成長してくれて頭が上がりません」と手放しで喜んだ。
2冠を制圧、同世代に敵なしとも思える勝ちっぷりから、この先は当然3冠達成に注目が集まる。伊藤圭師は「このあとは生まれ故郷のグランド牧場で夏休みして、直行でしょう」と今後の予定を見通した。ゴール後は鞍上がスタンドへ“2本指”を立て、声援に応えた。ピースサインか、いや10月の大井でもう1本加わると信じよう。【深田雄智】
▼ナチュラルライズ▽父 キズナ▽母 レディマドンナ(ディストーティドヒューマー)▽牡3▽馬主 吉岡寛行▽調教師 伊藤圭三(美浦)▽生産者 グランド牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 6戦5勝(うち地方4戦3勝)▽総獲得賞金 2億774万3000円(うち地方1億8420万円)▽主な勝ち鞍 25年京浜盃(Jpn2)、羽田盃(Jpn1)▽馬名の由来 自然+冠名

