日本に“バドゥー”旋風を巻き起こせ。先週7月26日から短期免許で騎乗するアレクシ・バデル騎手は、感謝の気持ちで目の前の1勝に全力を尽くす。23年のワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)以来、約2年ぶりのJRA騎乗となった先週は中京で3勝をマーク。早速、存在感を示している。
「日本に着いてから先週までにいろいろ競馬のイメージはしていたけど、日本の競馬はレベルが高いし、いきなりいい週末を迎えられるなんて思ってなかったです。馬主さん、調教師さんなど多くの方がサポートしてくれるおかげです」
いち早く日本の競馬に適応するために-。暑熱対策による3時間20分の“昼休み”も有効活用している。体重の管理をしながら、騎乗馬の過去レースはもちろん、他馬のレース映像も見て、ずっと勉強していた。
「コース形態や馬の作りなど(現在の拠点)香港とは全然違いますし、今は早く日本の競馬にフィットすることが重要ですからね。小さいミスも許されないし、集中して乗りたいです」
7月30日には初めて栗東トレセンを訪問。3頭の調教をつけ、関係者と笑顔でコミュニケーションを取る姿が印象的だった。「栗東トレセンはとてもいいです。全ての設備が素晴らしく、調教に乗って雰囲気を感じることができて良かったです」。2週目の今週は中京で土日計15鞍に騎乗。日曜メインの名鉄杯ではマリオロードとコンビを組む。日本での騎乗はWASJが行われる8月24日まで。“バドゥー”の愛称で親しまれる名手の手綱が夏競馬を熱くする。【藤本真育】
◆アレクシ・バデル 1989年12月5日、フランス生まれ。母はフランス初の女性調教師で、父は元騎手という競馬一家に育つ。15年にはスミヨン騎手に次ぐアガ・カーン殿下の専属騎手に。20~21年シーズンから香港に拠点を移し、ウェリントンなどでG1制覇。24/25年シーズンは31勝で香港リーディング10位。23年WASJで日本初騎乗。JRA通算は15戦4勝。158センチ、52キロ。

