秋の東京開幕週を彩る名物G2毎日王冠(芝1800メートル、5日、1着馬に天皇賞・秋優先出走権)の追い切りが1日、東西トレセンで行われた。今回の「追い斬り激論」は東京の井上力心(よしきよ)記者と舟元祐二記者が担当。井上はレーベンスティール(牡5、田中博)、舟元はチェルヴィニア(牝4、木村)と、いずれも約1年勝ち星から遠ざかる力量馬の復活があるとみた。

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井上 へへへっ。

舟元 うれしそうな顔をしてますね。兄貴。

井上 いやー、22年の毎日王冠は良かったなって。

舟元 サリオスの復活Vですね。

井上 1番人気だったけど会心の的中だった。忘れられないよ。

舟元 22年…。僕はレッドベルオーブに本命を打って最後方でゴールでした。心に傷を負っての帰路は忘れられませんよ。

井上 今年も来たね。このレースが。

舟元 兄貴はレーベンスティールですか。美浦ウッドを単走で5ハロン68秒5-11秒5。軽めですね。

井上 1週前に同6ハロンで79秒2-11秒8とこの馬らしいエネルギッシュな動き。当週もコーナーに入って収まりが利いていたし。直線もストレスなく気分良く走れているのが良かった。穂苅助手も「出来上がっているので今日は単走で馬のリズムでいきました」と意図を説明したよ。

舟元 舞台は昨年のエプソムCを勝った時以来。

井上 あれは強かった。59キロを背負って後傾ラップを刻んでの2馬身差の完勝。穂苅助手は「エプソムCの上がりもすごい時計で来てますから。力を出せる条件だとは思っています」と。個人的にもワンターンの1800メートルはこの馬にとってストレスなく走って力を出し切れる最もいい条件のように思う。

舟元 僕はチェルヴィニアが良く見えました。

井上 美浦ウッドで3頭併せ。時計は6ハロン83秒3-11秒4。

舟元 僚馬2頭を前後に置いて、短い間合い。直線も真ん中で至近距離の併走。これぞ木村厩舎という追い切りでした。太田助手は「中間から難しい中身の濃い調教をやってきて、今週も良かった」と評価しています。

井上 馬体が大きかったように思えたけど。

舟元 さすが。今は500キロくらいあるそうですが、9月21日の日曜に同81秒4、1週前の24日は同81秒6と好時計を連発し、その中間にもプール調整も用いています。絞りながらの好馬体。太田助手も「見た目的にもフットワーク的にもシャープさが出てきた。体はケアしてきている」と良化を感じ取っています。

井上 どちらもおよそ1年間勝ち星がない。でもここで復活すれば、今後に向けていい弾みになる。この2頭にとって忘れられない一戦になるといいね。

舟元 あれれ、兄貴。昨年の毎日王冠は僕が的中で、兄貴が外していますよ。

井上 それは忘れてください。