オーストラリアのヴィクトリア州の競馬を統括する「レーシング・ヴィクトリア」は17日、獣医検査の結果、サーデリウス(牡4、G・ウォーターハウス&A・ボット)が出走登録を行っているコックスプレート、メルボルンCについて、同馬の登録を取り消すことを発表した。
発表によると、メルボルンCの規定に従って行ったCTスキャン検査の結果、同馬は現在、負傷のリスクが高まっていることが判明したという。メルボルン大学馬センターの検査結果と審査委員会、レーシング・ヴィクトリアの獣医の意見に基づき、レーシング・ヴィクトリアが出走取り消しを決定した、と説明している。
フランケル産駒のサーデリウスは昨年までフランスで「デリウス」の馬名で走り、パリ大賞3着、ニエル賞2着、凱旋門賞8着の成績を残した後、南半球オーストラリアへ移籍。9月20日のアンダーウッドSでG1初制覇を果たすと、続くターンブルSは昨年のコックスプレート覇者ヴィアシスティーナなどを破り、G1連勝。南半球の最強馬を決めるコックスプレート(G1、芝2040メートル、25日=ムーニーバレー)、国民的行事とされるメルボルンC(G1、芝3200メートル、11月4日=フレミントン)の両レースでブックメーカーの前売り1番人気となっていた。
14年のアドマイヤラクティ、15年のレッドカドーなど、メルボルンCは多くの外国からの遠征馬、地元馬がこれまでに命を落としていることから、レーシング・ヴィクトリアの獣医検査は極めて厳格なことで知られている。今回は断然の1番人気となっている地元馬が出走不可能となる衝撃のニュースとなり、現地メディアは大々的に報じ、英国のレーシングポスト電子版も速報している。
SNSでは現地の競馬ファンが「厩舎と楽しみにしていたファンにとっては悲しすぎる」「スプリングカーニバルの最大のスターが出走しないなんて…」「リスクってどういうこと?」という戸惑いの声を上げ、「サーデリウスを(予備登録を行っている)ジャパンCに出走させてほしい」という願望も投稿されている。

