日本でも馬券発売されるBCフィリー&メアターフ(G1、芝2200メートル)は、当日の最終レース(日本時間2日午前9時25分発走予定)に行われます。
ダブル登録していたアリスヴェリテがBCディスタフ(G1、ダート1800メートル)に出走するため、日本馬の参戦はなくなりましたが、欧州馬7頭を含むフルゲート14頭が埋まって混戦模様。主催者が最終レースに組んだのも納得の興味深い一戦になっています。
単勝4・5倍の前売り1番人気は今年の仏オークス優勝馬で凱旋門賞13着から巻き返しを期すゲゾラ(牝3、父アルマンゾル)、差のない2番人気はここ3戦で、米G1を2勝している地元シーフィールズプリティ(牝4、父カラコンティ)。5頭が単勝ひと桁台にひしめいて、予想を難解にしています。
レースが近づくにつれて評価を上げているのが“ゴドルフィン”のダイアモンドレイン(牝4、父シャマーダル)と、前走G2フラワーボウルSを勝ってはずみをつけるベレッツァ(牝4、父シユーニ)の2頭です。
前者は英オークス馬ダンシングレインを母に持つ良血。前走のG1・EPテイラーS2着も強烈な末脚が目を引きました。
ダークホースに挙げられるベレッツアはこの春にアイルランドからニューヨーク地区の大御所クリストフ・クレメント厩舎に移籍後、4戦して重賞を2勝する上がり馬です。
生産・所有は欧州長距離界を担ったキプリオスなどで知られるアイルランドのモイグレアスタッド。転厩してすぐの重賞優勝から程なく、クレメント調教師ががんのため58歳で他界したため、長男のミゲルが引き継いで管理しています。
父クレメント師は重賞284勝、G1を42勝の実績を残しましたが、BC優勝は2歳馬による1度だけ。病床で息子に託した2度目の優勝に向けて厩舎は一丸となっています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)


