これまで原付バイクの旅で世界40万キロを走り、5大陸90か国以上の国々を訪ねてきた。その半分以上は妻のヒロコとのふたり旅だった。

最初のふたり旅は婚約中だった。

原付バイク世界一周が終わったら結婚しようと約束したものの、2年半も会えないのはさすがに辛い。だからといってバイク初心者のヒロコをサハラ砂漠や北極圏を走る過酷な世界一周に同行させることはできない。そこで道が良く安全なヨーロッパだけ、現地でバイクを買って一緒に走ろうということになった。

初の海外ふたり旅はフランスから始まった。ヒロコが海外を走るのは初めて。未知の土地をバイクで旅することは、精神的にも肉体的にも大変そうだった。それでも何が起こるかわからない、刺激的な日々を前向きに楽しんでいた。余裕がないこともありけんかも多かったが。ヨーロッパ8か月の旅が終わるころには、ふたりでいつかまた一緒に旅をしたいねと話すほどになっていた。

翌年結婚。それから6年後にはスーパーカブによる地球縦断の旅を計画。この旅は最初からヒロコが同行。この旅は旅行期間1年半、北極圏から赤道を越えてマゼラン海峡まで、5万キロにも及ぶ旅となった。さらに2004年~08年には日本人初の電動バイク世界一周をふたりで成し遂げた。ここまで来たらもう、完全に女旅行家だ(笑)


1991年に初めてふたりでヨーロッパバイク旅行
1991年に初めてふたりでヨーロッパバイク旅行

ふたりで成し遂げた地球縦断の旅。写真はウユニ塩湖
ふたりで成し遂げた地球縦断の旅。写真はウユニ塩湖


そんな経歴を聞くとスポーツ万能のアウトドア女性を想像すると思うが、実際はまるで逆。インドア派で休日は本を読んだり、パソコンに向かっていたり。スポーツには全くもって興味なし、電動バイク世界一周以来バイクには一度も乗っていない。

そんな人だから、僕が乗り始めたE-Bikeにもほとんど興味を示していない。電動アシストされるからペダルが軽くなるんだとか、坂道が驚くほどラクに登れると力説するが、いつもピンと来ない顔をしていた。

そこでいま楽しんでいるE-Bikeをヒロコにも何とかして体験してもらいたいと思うようになった。そんな時、いいものを見つけた。それは静岡県伊豆の国にある「コナステイ伊豆長岡」(https://www.konastay.jp)というサイクリスト向けの宿泊施設だった。コナステイ伊豆長岡には何と!E-Bikeのレンタルと宿泊をパッキングしたお得なプランがあるのだ。これを使わない手はない。すぐさまネットで予約をした。

この旅プランにヒロコもかなり喜んでいた。E-Bikeにもそれなりに興味はあるようだし、何しろふたりで遠くへ出かけるのが久しぶりだった。いろんな意味で楽しみ満載の旅になった。

車で昼前にコナステイ伊豆長岡に到着。古い老舗旅館をリノベーションした、想像以上にすてきなホテルだった。室内に自転車用のメンテナンススペースやレンタルスペースがあったり、廊下に自転車が展示されていたり、明らかに普通の宿とは違っていた。

レセプションでミヤタのE-Bikeクルーズを2台、4時間レンタル。スタッフからアシストモードの替え方、シフトチェンジなど扱い方のレクチャーを受ける。さらにオススメのサイクリングコースとランチにピッタリな食事処も教えてもらった。準備は整った、後はもう走るだけ。さあ、行こう!!


老舗の旅館を改築したホテル。廊下に自転車がオシャレ
老舗の旅館を改築したホテル。廊下に自転車がオシャレ

レセプションの横にはレンタサイクルが並んでいる
レセプションの横にはレンタサイクルが並んでいる

初めてふたりでE-Bikeに乗って走りだす瞬間
初めてふたりでE-Bikeに乗って走りだす瞬間