たくさんのイルミネーションと人工雪でクリスマス気分を盛り上げてくれる
たくさんのイルミネーションと人工雪でクリスマス気分を盛り上げてくれる

 ロサンゼルス(LA)は、ホリデー・シーズンの到来と共に11月末から街中がクリスマスのデコレーションと色鮮やかなイルミネーションに彩られます。街の街路樹やショッピングモールだけでなく、一般の家庭でも庭や壁をイルミネーションで飾り、とても華やかになります。そんなクリスマスの風物詩でもあるイルミネーションの中でも、「キャンディケーン・レーン」と呼ばれる住宅街のデコレーションは、毎年多くの人が訪れる一大観光地となります。

おとぎの国に来たような気分にさせてくれるお家もいっぱい
おとぎの国に来たような気分にさせてくれるお家もいっぱい

 キャンディケーン・レーンとは、赤と白の縞模様になった杖の形をしたクリスマス時期に良く見かけるキャンディ「キャンディケーン」をもじったもので、クリスマスの飾りで有名な通り(レーン=Lane)のことをそう呼びます。アメリカ各地に地元で知られるキャンディケーン・レーンがありますが、LAでは北部にある高級住宅地ウッドランドヒルズが有名。1952年から始まったウッドランドヒルズのクリスマスのデコレーションは、数ブロックに渡る住宅が、毎年クリスマスの飾りを施し、12月第2週目から年末まで美しいデコレーションを楽しむことができます。全て住民の善意で行われており、見学者は徒歩や車から無料で見学することができます。

巨大なサンタに飛行機に乗ったスヌーピーがお家の前に出現
巨大なサンタに飛行機に乗ったスヌーピーがお家の前に出現

 本当に個人宅?と驚くほどたくさんのライトと飾りに囲まれた家々は、とても幻想的でまるで夢の世界にいるような気分になります。それぞれの住宅が思い思いに雪だるまやサンタクロース、映画やアニメの人気キャラクターを庭に飾り、人工雪などでデコレーションされていて、日本の常識では想像できないほど規模が大きく、気合が入ったデコレーションは見ているだけでワクワクします。もちろん、名前の由来となったキャンディケーンを飾っているお家もあります。

これ全て個人宅。住民たちは数週間かけて飾りを施し、毎年この時期に備えます
これ全て個人宅。住民たちは数週間かけて飾りを施し、毎年この時期に備えます

 LAのダウンタウンから車で30分という閑静な住宅地のウッドランドヒルズですが、この時期はキャンディケーン・レーンを目的にたくさんの観光客が訪れ、週末にはLA各地から見学に訪れる人たちの車が列をなし、大渋滞になります。近年はそれゆえに様々な問題も起きているようで、今年は65年もの歴史を誇ってきたイルミネーションに参加をしないと表明した住民も多数いたと言います。その理由は、訪れる人たちのマナーの悪さ。イルミネーションで飾られているとは言っても普通に人が暮す住宅街ですから、平日は日没から午後10時、週末は11時までと見学時間が決められています。しかし、寝静まった夜中に車を走らせる人がいたり、食べ物や飲み物のごみを家の前に捨てて行ったり、大音量の音楽をかけながらの運転やデコレーションの一部を無断で持ち帰るというような迷惑行為が年々増加しているのだと言います。このままでは継続することができなくなるという声も住民から上がっていると地元メディアは伝えており、実際に今年はかなりの数の家が真っ暗で、例年とは違う少し寂しい雰囲気になっていました。

庭にはトナカイとソリが。美しいイルミネーションと共にサンタクロースの登場を待っているようです
庭にはトナカイとソリが。美しいイルミネーションと共にサンタクロースの登場を待っているようです

 毎年この時期を楽しみにしている人たちにとっては、やるせない悲しい気持ちになりますが、イルミネーションの電気代と飾りつけの労力を考えても、住民たちの熱意と愛のこもったイベントなので、来年以降も継続していけるよう、マナー良くホリデー・シーズンを皆で楽しめることを願っています。

(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」)

ペンギンなどかわいいキャラクターたちもたくさん。クリスマス前は毎晩、このイルミネーションを見る人たちで大渋滞となります
ペンギンなどかわいいキャラクターたちもたくさん。クリスマス前は毎晩、このイルミネーションを見る人たちで大渋滞となります