ロサンゼルス(LA)ではここ数年、グルメドーナツが大流行しており、1個4ドル前後する高級ドーナツを販売するお店が続々と登場していますが、そんなドーナツとアメリカ人のソウルフードと言われるフライドチキンを同時に楽しめるお店が話題になっています。

ダウンタウンのオフィス街にあるドーナツとフライドチキン専門店は、いつも地元の人で賑わっています
ダウンタウンのオフィス街にあるドーナツとフライドチキン専門店は、いつも地元の人で賑わっています

 ワシントンDCで人気のドーナツとフライドチキン専門店「アストロ・ドーナッツ&フライドチキン」が、LAのダウンタウンに西海岸初の店舗をオープンしたのは昨春のこと。甘いドーナツにフライドチキン? とちょっと不思議な気がしますが、ここでは店名の通りドーナツと揚げたてのフライドチキンが楽しめるのですが、中でも看板メニューとして人気を集めているのがこの2つを合体させたサンドイッチです。

ドーナツにフライドチキンを挟んだサンドイッチが一番人気。ランチタイムにはこれを買い求める人で行列ができることも
ドーナツにフライドチキンを挟んだサンドイッチが一番人気。ランチタイムにはこれを買い求める人で行列ができることも

 アメリカではおやつだけでなく、朝食に食べることも多いドーナツ。もちろん、たっぷりのグレーズやチョコレートがかかった甘いものが主流ですが、そんなドーナツは甘いものという常識を覆したのが、甘くない食事系のドーナツサンドイッチです。チキンバーガーのバンズ部分がドーナツになっていると想像してもらうと良いと思いますが、ドーナツに甘さはないのでフライドチキンとの相性も抜群です。バンズとは違う独特のモチモチした食感が特徴で、この甘くない四角い形のドーナツにフライドチキン、トマトやレタスを挟み、BBQやハニーマスタードなど5種類のオリジナルソースを選ぶことができます。ジューシーなチキンにドーナツという「揚げもの×揚げもの」の異色のコンビは、ちょっとこってりしている気もしますが、チキンはカリッとしていて野菜もたっぷり入っているので、実際に食べてみるとさほどヘビー感はありません。フライドチキンは単体でも楽しむことができ、ダークミート(もも肉)、ホワイトミート(胸肉)と部位を選ぶことができる本格派で、チキンウィングもあります。また、サンドイッチもドーナツはちょっとヘビーかなという人は普通のバンズやチェダーチーズビスケットを選ぶこともできます。

カラフルで見た目もかわいいドーナツも人気。サンドイッチを食べた後にデザートとして買い求めて帰る人も多い
カラフルで見た目もかわいいドーナツも人気。サンドイッチを食べた後にデザートとして買い求めて帰る人も多い

 もちろん、甘い普通のドーナツも各種取り揃えており、カウンターにはバニラグレーズやメープルベーコンなどの定番からチェリーパイやレモン&ケシの実など個性的でユニークなフレーバーが並んでいます。中でも一番のおすすめは、クリームブリュレ。見た目は普通のドーナツですが、本物のクリームブリュレのように表面をバナーで焦がしているので、外はカリっとしていて、中にはとろりとしたクリームが入っており、表面のカラメルの苦みとパリパリした食感が病みつきになります。

おしゃれでインスタ映えする内装
おしゃれでインスタ映えする内装

 ダウンタウンのオフィス街の真ん中にあるので、朝食にドーナツを買い求める人からフライドチキンサンドでランチをする人、ドーナツとコーヒー片手に仕事をする人らで1日中賑わっています。LA旅行の際には、見た目もインパクトがあってインスタ映えする最先端のドーナツを味わってみてはどうでしょう。

(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)