ハロウィーンの季節がやってきましたが、コロナ禍で迎える今年は例年とは違った過ごし方が求められています。
大勢の人が集まる大規模なイベントの開催は依然として禁止されているここロサンゼルス(LA)では、毎年恒例の仮装パレードやテーマパークでのハロウィーンイベント、ホーンテッドマンションなども全てキャンセルになっており、仮装した子供たちが近隣の家を回ってお菓子をもらう「トリック・オア・トリート」も感染リスクが高いとして禁止されています。また、自宅に人を招いてホームパーティーも行わないよう求められる中、今年はコロナ禍らしい楽しみ方を人々は模索しています。
●オンライン仮装コンテスト
今年はリアルな仮装コンテストができないため、オンラインで参加できるコンテストが多く企画されています。また、コミュニティーによってはオンラインでのハロウィーンイベントなども行っており、自宅にいながら安全に楽しむのが今年のハロウィーンのキーワードになっています。
●カーパレード
他人と少なくとも1.8m離れるソーシャルディスタンスが求められる中、仮装して大勢の人が街を練り歩くのは難しいため、いくつかの自治体では仮装して車に乗ってパレードを行うイベントを企画しています。車をデコレーションする楽しみもあり、安全にパレードを楽しみたい家族連れにぴったりの企画と言えます。
●ドライブインシアター
仮装して車に乗ったままハロウィーンならではのホラー映画を観るイベントもあちらこちらで企画されています。ロサンゼルスでは依然として映画館は閉鎖されたままなので、友人や家族と集まって外で映画を観るのもコロナ禍ならではの楽しみ方の一つです。また、自宅の裏庭でプロジェクターを使って映画を上映し、ソーシャルディスタンスを保って鑑賞するのも今年はトレンドになっています。
●ドライブスルー形式のお化け屋敷
車に乗ったままハロウィーンが楽しめるドライブスルー形式のホーンテッドハウスなどのイベントが、今年は大人気です。参加者は車に乗ったままモンスターやゾンビらと遭遇しながら会場内を移動するため、他人と接触することなくハロウィーンの雰囲気が楽しめます。マスク着用の上で、車の窓越しにお菓子をもらえる場所もあるようです。
●パンプキンパッチ
ハロウィーンの時期になると街中に出現するハロウィーン用のかぼちゃを販売するパンプキンパッチは、今年は規模を小さくしたり、1度に入場できる人数を制限するなどして行われています。ただ、例年は子供たちに人気のアトラクションや乗り物などは中止にしているところが多く、郊外の大規模農園ではドライブスルー形式を導入するなど感染リスクを抑えながら楽しめる工夫がされています。
●コスチューム
マスク着用が求められる中、ハロウィーンのコスチュームにもマスクを取り入れたものが多くなっています。使い捨てのマスクに絵を描いたりしてデコレーションしたり、新型コロナウイルスをモチーフにした様々なコスチュームも登場しています。仮装してパレードに参加はできませんが、31日は仮装して食事や買い物に出かけたり、オンラインで仮装パーティーをする人も多いことでしょう。
●エッグハント
LAではトリック・オア・トリートも車に乗ってお菓子をもらうトランク・オア・トリートも禁止されているため、その代案として自宅の庭にお菓子の入ったプラスチックの卵ケースを隠して子供たちがそれを探すハロウィーン版のエッグハントが注目されているそうです。
ハロウィーンのデコレーションと共にトリートを隠しておけば少人数の子供たちが集まり、安全にお菓子をもらうことができるので毎年楽しみにしている子供たちには人気のイベントになりそうです。
(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」)