八村塁選手が米プロバスケットボールリーグ(NBA)ワシントン・ウィザーズからここロサンゼルス(LA)・レイカーズにトレードされ、さっそく活躍する様子が伝えられています。レイカーズでのデビュー戦となった25日のスパーズ戦を生配信した楽天NBAのサーバーがダウンしたことがこちらでも大々的に報じられるなど、LAでも注目の的となっています。

そんな八村選手が移籍したレイカーズの本拠地クリプトドットコム・アリーナは現在、多額を投じた大規模な改修が進められています。

改修が始まったクリプトドットコム・アリーナ
改修が始まったクリプトドットコム・アリーナ

LAのダウンタウンにあるクリプトドットコム・アリーナは、NBAレイカーズとクリッパーズに加え、ナショナルホッケーリーグ(NHL)キングスと女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)スパークスの本拠地になっています。ステープルズ・センターとして1999年にオープンし、21年末に名称が変更。シンガポールの仮想通貨プラットフォーム企業が命名権を獲得したことで、22年間親しまれてきたステープルズ・センターから初めて名称が変わりました。

そして昨夏、新たなLEDスクリーンやリボンボード、コンコースレベルのアップグレード、アリーナ内のダイニングの改善、ロッカールーム(レイカーズ、キングス、スパークス)を新しくするなど、2年の歳月をかけて大規模改修を行うことが発表されました。発表された完成予想図によると、最新鋭のテクノロジーを備えたスタイリッシュで一流のエンターテインメント施設に生まれ変わる予定であることがわかります。

2024年完成予定のアリーナのビジュアル (公式ツイッターより)
2024年完成予定のアリーナのビジュアル (公式ツイッターより)

地元テレビの報道によると、シーズンチケット保有者専用のスポーツバーもできるそうで、他にもアマゾン・ドット・コムのレジなし決済システム「ジャスト・ウオーク・アウト」を導入することで、試合中でも短時間で飲み物やスナックが買えるようになるとのこと。2024年秋の完成を目指しています。

2万人収容のクリプトドットコム・アリーナは、NBAやNHLの試合以外にもフィギュアスケートの大会や、著名アーティストのコンサート、グラミー賞授賞式を開催するなどLAを代表するアリーナの1つとして知られており、09年に急死したマイケル・ジャクソンさんや、20年に事故死したレイカーズの大スターだったコービー・ブライアントさんの追悼式なども行われています。

再開発で07年に誕生した劇場やホテル、映画館、飲食店などが集まる大型複合施設L.A.ライブに隣接しており、LAタイムズ紙によるとアリーナとL.A.ライブの広場をガラス張りのクラブでつなぐことなども計画されているそうで、2028LAオリンピックを前にアリーナ周辺が大きく様変わりしそうです。

レイカーズは毎試合完売する人気
レイカーズは毎試合完売する人気

ちなみに、クリッパーズはリース契約が満了する24年に、空港近くに建設中の新しいアリーナに本拠地を移すことが決まっています。改修工事が終了するのはまだ1年以上先ですが、八村選手を現地で応援したい方は今季のレギュラーシーズンは4月9日まで行われています。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」)