【坂本花織の言葉】涙と笑顔の75分!結婚発表、まさかの逆質問、母のコロッケの味

フィギュアスケート女子の坂本花織(26=シスメックス)が13日、地元の神戸市内で現役引退会見を行いました。日本女子では初めて3大会連続でオリンピック(五輪)に出場し、2月のミラノ・コルティナ大会では個人、団体でともに銀メダルを獲得。現役最終戦となった今年3月の世界選手権では、自己ベスト(合計238・28点)の演技で日本人単独最多となる4度目の優勝を果たし、有終の美を飾りました。今後は指導者へ転身し、後身の育成とフィギュア界の発展に力を注ぎます。結婚発表、まさかの逆質問など盛りだくさんの会見の全文を「坂本花織の言葉」としてお届けします。

フィギュア

引退会見を開く坂本花織(撮影・上田博志)

引退会見を開く坂本花織(撮影・上田博志)

自らあいさつ

本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。シスメックスの皆様、このような素敵な場を設けていただき本当にありがとうございます。シスメックスをはじめ、全てのスポンサーの皆様、そして関係者の皆様にこれまでたくさん支えてくださったことにとても感謝しております。本日は今までの感謝をたくさん伝えられたらいいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

質疑応答

―常々「晴れやかな姿で終えたい」と言っていた。実際に座ってみてどうですか

現役の間、練習だったり試合だったり、ほんとにたくさんの感情に動かされて、結果に対して一喜一憂してっていうのがすごく現役の時はあったんですけど、今改めて自分が競技者じゃなくリンクに立っているのを客観視してみると、やっぱり現役で一生懸命練習するっていうのはすごく青春なんだなって改めて感じます。

―改めて引退を決めた理由は

正式に引退を発表したのはシーズン始まる直前だったんですけど、自分の中では北京オリンピックが終わって、あと4年目指しますといったところで、だいぶこの4年がラストだなっていうのを覚悟していたので、自分の中ではもうそこで腹をくくっていました。

―日の丸を背負って世界と戦うことは、どういう意味がありましたか。また坂本選手にとって五輪を一言で表すとどんな舞台でしたか

12歳で始めて国際試合に出させてもらって、ジュニアの頃はなかなか成績が伸びずに、ジャパンジャージーを着て泣いていることがすごく多かったんですけど、シニアに上がってからオリンピックに出られたり、世界選手権出られたり、メダルが取れたりっていうので、だいぶ自覚というか、日本代表としてしっかり自分のやるべきことをやることと、あとはみんなも頑張ってほしいので、周りも巻き込んでみんなで頑張ろうっていう気持ちでやっていこうというのが徐々に芽生えてきました。オリンピックを一言で表すと…何かな?(笑い)。守りかな。どうしてもやっぱりここでミスしたくないっていう気持ちが一番出てしまう試合なので、なかなかやっぱ過去3大会は攻めきれずに終わってしまったかなっていうのがあるので。

―競技生活、振り返るとどんな日々でしたか

かけがえのない時間だし、先生に怒られて何くそって思って、毎日頑張っていく、その過程がその時にしかできないことだったので、今思うと今の自分には物足りないなみたいな感じはちょっとします。

坂本花織の引退会見場に飾られたスケート靴(撮影・上田博志)

坂本花織の引退会見場に飾られたスケート靴(撮影・上田博志)

―これからの人生での抱負や夢を教えてください

本文残り91% (10408文字/11496文字)

岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。