お盆休みでアメリカに旅行される方も多いと思いますが、物価の高騰に加えて円安も進んでおり、現地では滞在費や食費が想像以上に高いと感じられるかもしれません。ここロサンゼルス(LA)は、全米でもニューヨークと並んで物価が高く、日本でも最近よく伝えられていますが、ラーメン1杯が税金やチップを入れると日本円で3000円超えも珍しくありません。レストランで食事をすればランチで3000円、夕食にアルコールもたしなめば1人1万円超えも普通で、価格の上昇を否が応でも感じてしまうことと思います。
観光地の入場料やホテル代なども、コロナ禍前と比べて値上がりしており、出費がかさんでしまう海外旅行ですが、LAでは無料で楽しめる名所も多くあります。また、夏の間は無料のイベントも開催されていますので、お金をかけずに少ない予算でLAを楽しめる方法を紹介します。
<ラニヨン・キャニオン・パーク>
LA近郊には数多くのハイキングコースがありますが、ハリウッドサインとLAの街並みを一望できる丘の上までのハイキングは、難易度はそこまで高くなく、LAの自然も感じられておすすめ。ゆっくり歩いても1時間ほどで丘の上まで行けます。ハリウッドのチャイニーズ劇場から歩いて入口まで15分という立地も便利で、運が良ければハイキング中のセレブと遭遇もできるかもしれません。日中は日陰が少なく暑いので午前中の早い時間帯か夕方以降がベストですが、ちょっとした山登りになるのでスニーカーを着用し、水など飲み物を持参することをお忘れなく。
<グリフィスパーク天文台>
映画「ラ・ラ・ランド」(16年)にも登場するLAの街が一望できる夜景スポットとして大人気のグリフィス天文台も、無料で楽しめる穴場スポット。夜景も素晴らしいですが、日中ならハリウッドサインを間近で見られます。また、世界有数の天文台は入場無料(プラネタリウムを除く)で一般開放されており、宇宙や天体に関する常設展を見学できるほか、晴れた日には巨大な公共天体望遠鏡をのぞいて天体観測も楽しめます。8月26日には、地元の天体観測グループのボランティアたちによるPublic Star Partiesという星座鑑賞イベントも無料で行われます。
<グレイストーン・マンション>
映画好きにおすすめなのが、ビバリーヒルズの高級住宅地にあるお屋敷「グレイストーン・マンション」の見学。石油王が所有していた想像を絶する広さの豪邸は、ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演の映画「ボディガード」(92年)のロケ地として有名です。他にも「スパイダーマン」シリーズや「ゴーストバスターズ2」(89年)「スター・トレック・イントゥ・ダークネス」(13年)など数多くの映画やドラマ、ミュージックビデオの撮影が行われていますが、現在はビバリーヒルズ市が所有・管理する公園として無料で一般にも公開されています。建物内部には入れませんが、敷地内を自由に散策でき、パティオからの美しい景観も楽しめます。
<スペースシャトル・エンデバー>
2011年に引退するまで25回の飛行を行った米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「エンデバー」が展示されるカリフォルニア・サイエンス・センターは、入館が無料。日本人宇宙飛行士の毛利さんも搭乗した本物のエンデバーを間近で見られる貴重な体験ができます。サイエンスセンターは、他にも宇宙や科学、エコに関する常設展や巨大な水槽を泳ぐ魚を見学できるミニ水族館などもあります。
<ゲッティ・センター>
石油王J・ポール・ゲッティ氏が世界中から集めた膨大な美術品を展示する美術館「ゲッティ・センター」は、無料で一般開放されています。車で来館する場合は駐車料金がかかりますが、入館料は無料。お金をかけず素晴らしいコレクションを存分に楽しむことができます。個人的に収集したコレクションとは思えない規模で、展示品の中にはゴッホやセザンヌ、モネなど世界的に有名な画家の作品もあります。美しい庭園もあり、1日ゆっくり楽しめますが、入館は予約制のため事前にウェブサイトから訪問日時の登録が必要となります。
<無料野外コンサート>
夏の間、様々な場所で無料の野外コンサートも行われています。中でもおすすめは、LAを代表する美術館LACMA(ロサンゼルス郡立美術館)の外で毎週金曜日の午後6時から行われるジャズの演奏会。また、ハリウッドからもほど近いミラクル・マイルにあるショッピングモール「ザ・グローブ」に隣接する観光名所「オリジナル・ファーマーズマーケット」でも今月末まで毎週木曜日の午後6時からラテンジャズやスウィングなどの演奏が楽しめます。
<ポケモン×工芸展>
「日本の魅力」を海外に発信する外務省による対外発信拠点「ジャパン・ハウス・ロサンゼルス」では、「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見」と題した世界的人気を誇るコンテンツ「ポケモン」と日本の優れた工芸がコラボした特別展が開催中です。ハリウッドの中心オベーション・ハリウッド内にあるジャパン・ハウスは、入館無料で見学できます。
<二世ウィーク日本祭>
日本のお盆に合わせて、リトルトーキョーでは20日まで日本祭りが開催中です。アメリカで最も古い歴史を持つ日系人のお祭りは、週末は周囲の道路が歩行者天国となり、屋台の出店などもあります。20日には太鼓のパフォーマンスや踊り手が街を練り歩くパレードもあり、日系人たちによるお祭りが楽しめます。
(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)










