大谷翔平投手と山本由伸投手が加入したロサンゼルス・ドジャースが、現地時間22日にオープン戦初戦を迎えます。ドジャースは現在、アリゾナ州グレンデールでキャンプを行っており、22日はサンディエゴ・パドレスと敵地ピオリア・スタジアムで対戦します。

オープン戦に合わせてアリゾナ訪問を計画している方もいらっしゃると思いますが、キャンプ地周辺はアメリカらしい雄大な自然を体感できる観光スポットが点在しています。試合観戦の合間に足を延ばせそうな、壮麗な景観が楽しめるおススメの名所を紹介します。

展望台から見渡すセドナ
展望台から見渡すセドナ

■パワースポット「セドナ」

ドジャースのキャンプ地から車で北に2時間ほどのドライブで行けるのが、日本でも「パワースポット」として有名なセドナ。「神が住む地」としてネイティブアメリカンにあがめられてきたセドナには、地球のパワーが渦巻くスポット「ボルテックス」がいくつもあり、赤い大地と青い空のコントラスト、澄み切った空気、癒やしや瞑想(めいそう)などたくさんの魅力があります。

パワースポットとして有名なセドナ
パワースポットとして有名なセドナ

見どころは、「エアポートメサ」「ポイントキャニオン」「カセドラルロック」「ベルロック」の4大ボルテックス。それぞれ初級から上級までハイキングコースがあるので、パワーを感じながらハイキングを楽しむのがおススメです。岩の上で瞑想をしている人も多く、何か感じる場所があれば座ってゆっくり大地のエネルギーを感じてみると心身共にリフレッシュできます。パワースポットというだけあり、スピリチュアルなショップやヨガ、瞑想の体験ツアーなどもあります。

絶景の中にたたずむホーリー・クロス教会は一見の価値あり
絶景の中にたたずむホーリー・クロス教会は一見の価値あり

また、レッドロックの頂上には「ホーリー・クロス」というステンドグラスが美しい教会がそびえ立っており、ここからの眺めも最高です。歩くのがつらいという人や大自然をもっと楽しみたいという方には、ジープツアーがおススメです。ゴツゴツの岩山をジープで突き進む体験は、アメリカならでは。エネルギーチャージの旅にぴったりです。

■グランドキャニオン

キャンプ地から車で片道約4時間と少々遠いですが、世界遺産グランドキャニオンは一生に一度は訪れてみたい名所です。アリゾナ州北西部に位置するグランドキャニオンは、全長約450キロ、深さ約1.6キロにわたる世界最大規模の渓谷で、20億年にもわたる地層が刻まれた赤茶色の岩肌は太陽の光によってさまざまな表情を見せてくれます。日の出と日没時がもっとも美しく、まるでアートのような景観が楽しめます。

アメリカの大自然が感じられるグランドキャニオン
アメリカの大自然が感じられるグランドキャニオン

アリゾナからアクセスしやすい「サウスリム」がメインの観光名所となっていますが、西側の「ウエストリム」には夕日が美しく望めるパウエル・メモリアル・ポイントや空中にガラスの橋が突き出したスカイウォークなどの見どころもあり、「ノースリム」は人も少なくより自然が感じられます。それぞれのポイントは車で4~5時間離れているため、周遊したい方は数日滞在するのがおススメです。

■モニュメント・バレー

時間的に余裕があれば、もう少し足を延ばしてグランドキャニオンの東側に広がるアリゾナ州北部とユタ州にまたがるモニュメント・バレーもおススメです。キャンプ地からは車で約5時間ですが、西部劇で見たことのある荒野が目の前に広がる絶景は一見の価値があります。「アメリカの原風景」と呼ばれるだけあり、ジョン・フォード監督による映画「駅馬車」(1939年)や「捜索者」(1956年)、「バック・トゥ・ザ・フューチャーPart3」(1990年)などに登場している他では見られない手つかずの大自然が楽しめます。

ガイド付きツアーでしか見られない景色もあるモニュメント・バレー
ガイド付きツアーでしか見られない景色もあるモニュメント・バレー
西部劇の世界が目の前に広がるモニュメント・バレー
西部劇の世界が目の前に広がるモニュメント・バレー

モニュメント・バレーは、アメリカンインディアンの中でも最大部族のナバホ族の居住地でもあるため、一部の一般公開されているエリア以外はガイド付きのツアーで回ることになります。ビジターセンターの展望台からは、3つの岩が並ぶ有名な景観が一望できるほか、フォード監督のお気に入りの撮影スポット「ジョン・フォード・ポイント」など見どころがいっぱいです。

ほかにもキャンプ地南東2時間ほどの場所には、巨大サボテン「サグアロ」が群生しているサワロ国立公園などもあり、アリゾナらしい景観が広がっています。

(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)