現地時間1月7日午前にロサンゼルス(LA)西部の高級住宅地パシフィックパリセーズで発生した山火事は、映画産業の街ハリウッドを有するLAに壊滅的な被害をもたらしています。発生から3日が経過した10日現在も鎮火の目途はたっておらず、延焼はLAの他の地域にも拡大。10日正午までの間にLA近郊ですでに鎮火したものも含めて10を超える山火事が発生し、現在も少なくとも5カ所で延焼が続いています。
8日夕方には、ハリウッドの中心部に近いハリウッドヒルズのラニヨンキャニオンで新たな火災が発生し、一時はスターの手形や足形で有名なチャイニーズ・シアターやアカデミー賞の授賞式会場でもあるドルビー・シアター、野外コンサート劇場ハリウッド・ボウルなどハリウッドを象徴する観光名所のすぐ近くまで火の手が迫っていました。
「サンセット火災」と名づけられたこちらの山火事は、奇跡的に住宅や商業施設の被害は免れましたが、ハリウッドサインやユニバーサル・スタジオ・ハリウッドも焼失の危機に晒されていたほか、LAの街を一望できる天文台もあるグリフィスパークも火災の影響で閉鎖される事態に発展しています。
最も甚大な被害が出ているのはハリウッドセレブが多く暮らすパシフィックパリセーズ近郊で、5000棟を超える建物が焼失するなど壊滅的な状況となっています。暴風にあおられて拡大する火の手をコントロールすることができず、1976年のホラー映画「キャリー」をはじめとする数多くの映画のロケ地として愛され続けたパリセーズ・チャーター高校や教会、銀行、スーパーマーケットなどが燃え、パシフィックパリセーズは戦地と化しています。また、隣接する北部のマリブにも火の手が広がり、ビーチ添いに建ち並ぶ豪邸やセレブ御用達のレストランなどのほとんどが焼失。タレントで実業家のパリス・ヒルトン、俳優アンソニー・ホプキンス、メル・ギブソン、「トップガン・マーヴェリック」で知られるマイルズ・テラー夫妻、ジェームズ・ウッズら多くのセレブが家を失ったことが確認されています。
この一帯には他にも俳優トム・ハンクス夫妻やスティーブン・スピルバーグ監督、オスカー女優ジェイミー・リー・カーティスら多くのセレブが暮らしていますが、複数の報道によると彼らの家は現時点では無事のようです。また、映画「スター・ウォーズ」シリーズで知られる俳優マーク・ハミルやベン・アフレック、歌手ジョン・レジェンド夫妻、ブリトニー・スピアーズら自宅から避難しているセレブも多く、ハリソン・フォードは車で避難後に自宅の様子を見に戻った際に警察官と立ち話する姿がパパラッチされています。
例年なら雨季であるはずのこの時期に雨が一切降っていないことから、燃料となる乾燥した草木が生い茂る一帯は今後も火災の危険性と隣り合わせで、これから本格化するハリウッドの賞シーズンなどにも影響が出てくる可能性もありそうです。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」)






