天気は雨もなく最高。ちょっと揺れたけど、子どもらは元気。でも、アジの食いが渋い。品川昌男船長も「あんまり揺れの強いところだと、気持ちよく釣りができないし、アジの活性もある。悩むねぇ」とポイントを探して、最後の最後で入った浅場で大ヒットした。

 田村悠晟(ゆうせい)クン(9=川崎市)、小松以沙(いさ)クン(13=東京都中央区)のサオ先がピクンと動いて、巻き上げるとともにダブルでアジがきた。岡健心(けんしん)クン(13=さいたま市)も出船前の「20匹釣る」の目標を達成できた。

 船が動いて大騒ぎしていた詩音クンも、アタリをとって、リールを巻いて、釣り上げて生きているアジを触ったりできた。帰りの車中、帰宅してお風呂に入って寝るまで「パパ、楽しかったね」と繰り返していたと、お父さんは振り返る。「まるで念仏のようだった」と、目を丸くした。

 今回はちょっとシブかったけど、つり幸の幸田一夫代表は「梅雨がきて海がちょっと濁ってくれたら、アジの食いは戻ってくる。初めての釣りにはちょうどいいと思います。お待ちしてます」。夏休みが近づいてきた。アジの釣り方の練習に午後便、使ってみませんか?【寺沢卓】

 ▼船 川崎「つり幸」 【電話】044・266・3189。アジは毎日、午前&午後便で出船。料金はエサと氷、仕掛け1セットがついて6500円、子どもと女性は3500円。木曜定休。