太平洋胆振沖のサクラマスは今が本番。この機会を逃すまいと25日、出掛けた。晴れ、風は強く、波1・5~2メートル。強風と高波に苦戦しながらも、定量の10匹を上げる人が続出し、満足いく釣行となった。

午前6時、白老漁港から清栄丸(八谷武四郎船長、電話090・9524・9493)に7人が乗船し、40分ほどの白老沖に向かった。サクラマス用胴突き仕掛けにバケ700グラム。水深は110~130メートル。

当日は気温も低く、波しぶきを被った甲板が凍るほど。それでも、足元に注意してタナ25~30メートルに仕掛けを下ろすと、早々にアタリがあった。仕掛けのセットに手間取る人は、これには大慌て。遅ればせながら竿(さお)を振ると、こちらにも次々と食い付いた。

中には一度に3匹を掛けた人もおり、タモを入れて取り込むのに大忙しだった。タナは八谷船長の指示に従い、アタリがないときは前後の数メートルを探った。同じタナを狙っても、竿の振り方や仕掛けの違いによって反応がない人もいた。

期待通りの釣果に船中は活気づいたが、海中は潮の流れがきつく、隣同士で糸が絡むことも頻繁にあった。さらに風は強まり、波も高くなったことから、午前10時30分に早上がり。1人当たりの釣果は、1~2・2キロのサクラマスが8~10匹。他にサバとスケトウダラが船中数匹交じった。

今シーズンのサクラマスは浅いタナに群れており、初心者でも楽しむことができそうだ。【リポーター・竹鼻雅己=66】