出光仁美は、やはり持っている!? 釣り大好き演歌歌手の出光仁美(37)が29日、神奈川・長井漆山「すえじ丸」(梶ヶ谷茂船主=75)で、スルメイカ釣りに挑戦し、貴重な1匹を釣り上げた。

プライベート釣行ではマダイ釣りでサオ頭獲得、アコウダイも釣り上げた。前回、千葉・富津「みや川丸」(宮川淳船長=62)でのマダコ釣りでは船中最大2・6キロ確保など“釣り運”上昇中の出光に課されたミッションは「三浦半島で夏イカを捕獲せよ!」だ。

「イカは餌木で1回経験があるだけ。プラヅノは初めてです。でも頑張ります!」。さすが、釣り運気上昇中だけあって前向き。だが、いざ仕掛け投入となると、なぜかオモリを手に握ったまま固まった。「な、なんか緊張してきた。初めてやけん…。どうぞっていわれるのかな?」。その辺は他の船釣りと変わらないのだが…

イカ釣りで初挑戦者の第1関門となるのが、仕掛け投入。「仕掛け投入器」と呼ばれるパイプにプラヅノを投入。オモリを海面に放り投げると、そのパイプに入ったプラヅノが発射される仕組みだ。無事仕掛けを投入すると「や~、苦しい。胸がドキドキした」と初々しさをみせた。今年3月、ヒラメチャレンジではアタリなしのボウズ、通称「パーフェクトボウズ」を体験。「ホントにキツかったんですから。今日はせめてアタリくらいは…」と笑った。

仕掛け投入から約2時間後。「ぜいたくはいわんとです。せめて1匹。1匹でいいのでお願いします」。投入前に手を合わせて祈る出光。願いが届いたのかアタリはきた。だが顔を見せたのはサバ。「とりあえず、パーフェクトボウズは回避ですね」と笑った。

その後、何の音沙汰もなく時間だけが経過していく。「ヤバいかも…」。前回と同じくボウズの予感を口にするが、これで前回、キッチリ大ダコを釣り上げた。これは験担ぎか?

ラスト1時間ほどで、船中トップが5匹という激シブ状態。ここで出光がしゃくりを止め、電動リールを巻き始めた。「勘違いかもしれないけど…」。海底190メートルからの巻き上げは、時間の経過を長く感じる。プラヅノを回収すると、そこにはスルメイカの姿。引き上げた瞬間、イカが吐いた海水が体にかかりびしょぬれになるが、そんなこともお構いなし。「やった~!ついにきました! こげんうれしいとは思わなかった」。そう感動するが、写真撮影の化粧直しだけは忘れなかった。「ボウズだと眠れぬ夜が15日は続きますから。これで今夜は寝られます」と会心の笑みを浮かべた。

結局、トップ5匹、ゼロ4人の中、出光は貴重な1匹をゲット。やはり、持っていた。「最初はつんつんしてたけど、巻き始めるとそれがなくなった。でも、途中でサオ先がしなっていたんです。その前のサバのときはずっと当たっている感じだったので、サバではないと思った。とにかく釣れてよかった~!」と喜びを爆発させた。

梶ヶ谷司船長(43)は「ここまで渋い日はあまりない」と振り返りつつ、「夏のスルメイカは恐らく8月いっぱいは狙えると思います」とアピールした。

この日の模様は後日、釣り特集紙面(関東版)およびユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」でアップします。