「精進します…」。ジブリ大好き女優でツリジョの太田唯(26)が30日、神奈川・毘沙門「新店丸」(鈴木誠一船長=49)でコマセのワラサ釣りに挑戦。BS釣りビジョン「きょうも大漁!関東沖釣り爆釣会」の6代目リーダーを務める身でありながら“時合い”を逃したことを悔やんだ。「以前マダイを釣りにいったときに、イナダでしたがボンボン釣れた経験があったので、簡単に食ってくれると思っていました。でも、本気でワラサを狙っていこうとすると難しいですね」と続けた。

鈴木船長からは「朝イチが勝負! 合図と同時に仕かけを投入できるように準備しておいてください」とアドバイスを受けていた。鈴木船長の読み通り、まさに朝イチが時合いとなった。船中1匹目を記者が釣り上げると、その後は入れ食い状態となった。太田を除いては…。「え~、なんで私のところを通り越していくのよ~!」。

船中がまるでお祭り騒ぎのようにワラサを釣り上げる中、太田は隣の常連客と仕かけがマツっていた。常連さんに仕かけをほどいてもらい、手放した直後に「えっ、きてるかも? どういうこと? あれ、重い。いるな~!」。仕かけを手繰ると「アイタタタッ…」。獲物が走るため、ラインで指が擦れた。「でも、上げたい!」。必至にハリスを手繰り寄せると、海面に銀色の魚影がうごめく。「うわ~、でかい!」。鈴木船長のタモ入れで上がったのは4キロのワラサだった。「でかっ!思った以上に大きいです。腕をもっていかれると思った」。

笑顔で取材用の写真撮影を終えると、鈴木船長から「すぐに落として! 釣れるから」に焦ったのか、仕かけを絡ませてしまった。いわゆる、手前祭りだ。コマセワラサのハリスは6メートルとやや長めもあって、決して扱いやすい物ではない。さらに強風となればなおさらだ。

無事手前祭りを解消し、投入。すると、一気にサオ先が海面に沈んだ。これを海面まで引き上げたが、痛恨のハリス切れ。仕かけを変えて挑みアタリがくるが、これもバレ。そして約1時間半ほどの時合いは終了。船内は、落ち着きを取り戻した。

「あの2本を取れていたら…」と悔やむ太田。「みんなが釣れているときに自分は仕かけをほどいていたとか、餌をつけていたとか、タイミングがなかなか合っていなかった。あれで、だいぶチャンスを逃してしまいました。まだまだですね」と意気消沈。「釣りって奥が深いですね」とため息交じりに話した。結局この日、サオ頭は9匹で、スソは太田の1匹だった。

「今年はいつもと違います」と鈴木船長。この日は下浦沖を攻めたが、「ここは例年ならイナダクラスしか釣れない場所なんです。ワラサは顔を見る程度なので、いつもならやらないところ」という。この時季は剣崎&城ケ島沖がメインとなるが「今年は全然食わない」という。「“例年通りであれば”が今年は通じないかもしれないので、食いが悪くなるまで狙いますとしかいえないです」。そうはいっても、おそらく10月いっぱいは楽しめそうだ。このチャンスに毘沙門のブランドワラサと勝負してみてみよう!

この日の模様は日刊スポーツ釣り特集(関東版)、YouTube動画「ニッカン釣りちゃん」で近日公開予定。