日刊ペンクラブの相吉孝顕氏(89)とBS釣りビジョン「釣りうぇ~ぶ」MCの“おかまり”こと岡田万里奈が24日、山梨・桂川で、渓流釣りに挑戦した。

この日の本命はヤマメ。桂川の支流、葛野川の川相を見ると、「ここは瀬があってトロ場もあるし、魚が隠れられそうな場所もある。白波が立っている先の流れが対岸に当たっている場所あたりに魚がいそう」と相吉氏。89歳とは思えない足取りで川を渡り、お目当てのポイントを狙える場所に立った。相吉氏は餌&テンカラ(毛針)を用意していたが、「朝方は餌の方が良さそう」でまずは餌釣り。開始早々にハヤがヒットすると「魚はいるね」。これでスイッチが入ったのか、次のポイントを攻めるが、掛かったのはウグイばかりだった。

フライフィッシングで挑んだおかまりは、相吉氏よりも上流を攻めた。この日は水面に浮く羽虫を模したドライフライをチョイス。フライは全て自作だが、「小学生の自由研究で毛針を作って提出したけど、全然評価されませんでした」と苦笑した。「すごくいいポイントで釣れそうな気がします。実際、魚もライズ(水面に跳びはねること)していますから」。そう話した直後におかまりの叫び声がとどろく。その後、それは歓喜の声に変わった。本命のヒットだ! 「相吉さんが餌を打ったポイントあたりで、餌が打てていない浅めのポイントを歩きながら投げていたら、1匹目が掛かったんです。でもアワセが遅くなってしまいバレてしまいました。でも『この辺にはいる』と思って投げたら掛かりました」。

葛野川の上流を攻めたのち、桂川本流梁川地区にポイント移動。ここはアユの友釣りでも名高い場所だ。川相をチェックすると、「うわ~、魚がいそう。ここいいかも!」とテンションが上がるおかまり。その予感通り、流心で本命がヒット。これを見た相吉氏は「僕は下流を攻めてみます」。川の真ん中に大きな岩があり、その手前にある中州の先に餌を打った。最初はピンチョロ(カゲロウの幼虫)だったが、何度が投げるとブドウ虫に変更。すると、流れていたハリスが止まった。すかさず合わせるとサオ先がクンとしなった。掛かったのはイワナだ。桂川漁協の細田充氏は「イワナの成魚は放流していないので、天然物ですね。最近イワナは少なくなっているので、貴重な1匹です」。相吉氏は「移動して来る途中に新しい足跡があったので、誰かが先にやっている可能性があると思った。だとすれば『ピンチョロを使っているはず』と考えてブドウ虫に変えたら、すぐに掛かった。アタリが何回かあったのでヤマメではないと。何度もアタックして来るのでイワナだと思っていました」と話した。

渓流釣りの魅力は「四季を感じながら釣りをできること」と相吉氏。「藤の花が咲くころからは“一里一匹”と言って、ヤマメ釣りは難しくなります」とし、「自分の狙ったポイントで思い通りに釣れれば喜びも大きいですが、思い通りにならないのも釣りです。僕は1日やって10回アタリがあって、5匹釣れれば満足です」と話した。

本命3匹ヒットのおかまりは「相吉さんとの釣りは4年ぶりで楽しかった。お元気そうで何よりです」とし、桂川については「川相がいい。おかまりチャンネルでまた来ます!」と再訪を誓った。